ここ数年、Twitter(現X)にどハマりしてFacebookをほとんど放置していた。
旧来の知人よりもネットで繋がる人間関係にのめり込んだからだ。
Twitterのスピード感に慣れると、Facebookは少しまったりしていて年寄り向けのツールな気がしたし、知り合い同士で「ホラホラ、これ見て!凄いでしょう」みたいなのが多い気がしてうんざりしていた。
Twitterでも一定数そういう輩はいるけど、顔も知らない相手だと別に何とも思わなかった。
何ならそれは虚言の可能性すらあるし。
最近はTwitterを離れ、ちょこちょこFacebookを見て身内の近況を知り、月日の流れを感じたりしていた。
そこに思わぬ投稿があった。
山岳会の仲間が1人、今年の5月頃から山で行方不明になっていたとのことだった。
とてもショックだった。
一度しかお会いしたことが無いけど、一緒に登って色々お話しして、山小屋で一泊してお酒を飲んだり、一緒に下山してまた機会があったら一緒に登りましょう!とお話しした方だった。
とても元気で爽やかで、人当たりも良い方で
まだ登山を始めたばかりの私に、その時に登った八ヶ岳のことや高山植物のことを教えてくれた。
お会いしたのは一度きりだが、やり取りはFacebook上で続いていた。
私がFacebookを見なくなるまでは。
Facebookに戻った後も淡々とタイムラインに流れる投稿を見て、稀にいいねボタンを押す。
その間、彼が投稿していないということに気付くことは無かった。
気づいたのは山岳会の仲間が、メンバー向けに忘年会か新年会を計画しているという投稿を見つけたからだった。
「今年は色々あったので、みなさんとお会いしたいです。
◯◯さんのこともありましたしーーー」
驚いてその方のアカウントを見に行く。
投稿は4月下旬で終わっていた。
追悼アカウントでも無かった。
今現在も見つかっていないからだ。
私が分かるのはここまで。
詳細は他のメンバーに聞けば教えてくれるだろう。
半年もの間全く気付かず、今更聞くのは気が引けるが
同じ山岳会のメンバーとしても、登山をする身としても聞いておかなくてはならないだろう。
あるコミュニティのメンバーで、そこまで強い繋がりでないならリアルで連絡が来ることは無いと思われる。
そうした点でFacebookは優れたツールで、蔑ろにすべきものでは無いと思った。
どうか、彼が1日も早く見つかりますように…