【短歌】引力 | 青山祐己 〜音とお酒と時々短歌(まぁ、ほぼ雑記)

青山祐己 〜音とお酒と時々短歌(まぁ、ほぼ雑記)

ピアノ弾いたり作詞作曲したり歌ったりしたり。
短歌作ったり詠んだり読んだり。
日本酒バイヤー兼アドバイザーとしてお酒を売ったり飲んだりオススメしたり飲んだり飲んだり。
そんな感じにフリーな人の雑記です。

面白い記事は一つもなかったなリンゴを包む今朝の新聞


美しい夢の名残として注ぐ水道水に私が一人
 

バスタオル一枚分だけ空いている物干し竿をスズメにゆずる


取り返す理由もなくてマジマジと君に時間を盗まれている


地下鉄が開通した日に盗まれたお前と俺と俺のふるさと


次々と回転決めてリンクへと飛び込んでゆくクマと花束


ヒーローもやられっぱなしの怪物も衣装を脱げば(多分)なかよし


アクセルかルッツだったらルッツです ところで何の話でしょうか


故障中の張り紙に気づかずにいる自動で開かないドアの前
 

つり革が半ば惰性で揺れており引力とかをバカにしている


インターホン越しに聖書を読み上げる小野寺さんとたまに気が合う


少しずつ「あったか〜い」が減らされて缶コーヒーを冷やしてく春



2月1日〜28日に作った歌たちです。

あっという間に3月になっちゃったなぁ…