強風の音を聞きながら眠ったせいか、起きたら吹雪いている、という夢を見た。夢の中で起きて、テントの外は猛吹雪という夢である。後で、他のテントの人に聞いたのだが、日付が変わるくらいまで風が吹き続けていたらしい。それで、本当に目を覚ましたときに、「うーん、今日は吹雪かあ」と思い込み、二度寝してしまった。


ウトウトしていたら、向こうの方でガイドさんと思しき人が、生徒さんを注意している声が聞こえてきた。どうやら素手で作業をしようとして一度注意したのに、さらに作業を続けようとして「まず手袋してください」と大声で言われたよう。


おかげで目が覚め、天気が良いことに驚き(笑)、ビスケットと紅茶で朝食を済ます。テルモスに紅茶を詰め8時半出発。


宿題にしていた阿弥陀を昨日登ったので、今日は消化試合のようなものである。文三郎から赤岳に登り、地蔵尾根を下山することにする。冬の地蔵はずいぶん久しぶり。


文三郎のコンディションはとても良く、しまった雪が快適である。ただ正月よりさらに雪は減っている。夜中に吹いていた風も はすっかりおさまっている。文三郎の途中から阿弥陀を見ると、人影が見える気がする。昨日登っておいてよかった。



登山道は踏み跡が重なりすぎて、もはや高速道路である。渋滞が起きるほどではないが、夏山並みに人が多い。だが、天気は最高で気分も上がる。



北アルプスも晴天のようだ。



赤岳の山頂に着く。やはりここからの眺めは気分が良い。ただ、今年はやはりどこも雪が少ない。


お馴染み、雲から顔を出す富士山。絵になる山である。



キレット方面と南アも美しい。



さてあとは地蔵を下って帰るだけなのだが、まだ少しだけ時間がある。それで、横岳方面に少しだけ足を伸ばしてみた。日ノ岳のルンゼ状の一枚岩は、時間的に少し雪が緩んでいた気がしたが、それ以外はとにかく雪が少なく、鎖もしっかりと露出しており、夏道と同じ感じでルートを取れた。というかそれ以前に、とにかく踏み跡が多く、舗装道路のようになっていて、何も考えなくても歩けるくらいだった。改めて八ヶ岳の人気っぷりを思い知らされた。


石尊峰まで歩き、地蔵の頭に戻って、そのまま地蔵尾根を降る。



この時点で一時半。まだまだたくさんの人が登ってくる。恐るべし八ヶ岳。


2時過ぎにテントに戻る。残しておいた棒ラーメンに餅を放り込んで食べ、のんびりお茶をしていたら眠くなってきた。あとは美濃戸に下りるだけである。慌てることもないか、と少しだけ昼寝。


結局、テントを撤収して、行者を出たのは5時前になってしまった。隣のテントの人に、今から下山ですか?と笑われた。こんなことやっていいのは、行者〜美濃戸だけだよなあ、と反省しつつ歩き出す。



途中までは雪が踏み固められた舗装道路のような路面であったが、最後の方で、雪が少なくなっており、ぬかるんだり、石が露出している場所がいくつかあったのが計算違いであった。


暗くなって、もう人も来ないだろうと、スマホで音楽を鳴らしながら、大声で歌いながら歩いていたところ、ふと気配に気がつくと、後ろに軽装の若者がいた。


こんばんは、と横に避けながら挨拶したが、気味悪いものを見るような目で、チラッとこちらを見ると、一目散に駆け去っていった。少し傷付いた(笑)



美濃戸に暗くなってから到着。帰りの高速で八ヶ岳カレーを食べて帰った。