翌朝は3時半に起きた。
途中、何回か目が覚めたが、よく眠れた方だと思う。少し腰が固まっているが、これは寒さとは関係なく、久しぶりに重荷を担いだせいだろう。
外はガスっていたが、上に行けば晴れるだろう。
ポリタンの水は凍っているのでテルモスのお湯を入れて溶かしながら沸かす。沸いたお湯でルイボスティーと紅茶を入れてテルモスに詰める。行動中の水分としては十分だが、ビヴァークになった時のためにナルゲンも持っていく。凍らないように温め直して、予備の防寒具で巻いておく。
ラーメンに餅を入れて食べ、行動食をハードシェルのポケットに詰め込む。
上半身はミレーのあみあみの上に、モンベルのジオラインの中厚手。個人的には今でもクロロファイバーの下着が最高だったと思う。ゼロポイントの薄手の下着、ピンクやエメラルドのド派手なやつをたくさん持っていたのだが本当によかった。ちなみに厚手のは日本の山には暑すぎた。クロロファイバーの下着は市場にはもう出回っていない。あ、ひだまり、とかいうのがあるが、あれは明らかにオーバースペックだし。辰野さん、再販してくれないかなあ。
話がすぐ逸れるのは歳をとった証拠かもしれない。元に戻すと、ジオラインの上に、ノースのアクティブインサレーション。長らく冬はウールシャツだったが、ついにアクティブインサレーションの軍門に降った。これが結構調子がいい。FLベントリックスフーディとかいうやつ。
ハードシェルはマウンテンイクイップメントのもの。ゴアテックスプロの硬い表面のおかげで、強風の中でも暖かい。昔、ペラペラの雨具で冬の強風に吹かれて、どえらい寒い思いをしたことがある。壁の中はまだ良いが、稜線に抜けたところでやられたのだ。とは言うものの、冬はラッセルもあるし、壁の中でも意外と擦ってしまい、あっという間に撥水が落ちるので、ハードシェルも消耗品と言えなくもない。なので、あまり高いものは使いたくないと思ってきた。しかしながら、この年で強風にやられると低体温症になりかねない。それに、そもそもからして当面は壁に入る予定もないし、ラッセルになったらとっとと敗退する予定である(笑)。よって手持ちの中で一番良いものを惜しみなく使うことにした。
話は長くなったが、ようやく出発である。ヘッデンに照らされた雪が明るく、相変わらず高速道路並みのトレースを照らす。雪は少なく、階段も露出している。
文三郎の途中で空が赤く染まり出した。
思っていた通り雪が少なく、精神的に楽である。龍頭峰基部のトラバースも、雪は少ないし、鎖は出てるしで快適。
赤岳山頂は激混みが予想されるので手前で眺めが良いところを探す。キレットと合流するちょっと先の広くなったところに陣取って、日の出を待ち構える。
日の出直前。富士が美しい。
硫黄の石室あたりは、案の定、風が強かった。ここで残った体力を根こそぎ持って行かれて、硫黄への登り返しがきつかった。後ろから登ってくる縦走っぽい若者に抜かされないよう必死に登る(笑)。
硫黄の山頂で休憩。相変わらず良い天気。
硫黄で休んだ後は、鉱泉を経由して行者にもどる。鉱泉までは気楽なものだが、鉱泉からの登り、中山乗越までがやたら遠く感じる。行者に戻った時は、もう登らないで済むと思い、正直ホッとした。テントで暖かいお茶を飲み、食事をして、のんびり過ごす。
テントを撤収。帰りもまたザックにいろいろぶら下げて、チンドン屋状態で歩く。行者でのんびりしすぎたので、車に戻った時にはすっかり暗くなっていた。
美濃戸口から小淵沢ICに向かう途中で、鹿が道路を横断していた。ここは比較的高い確率で鹿に遭遇する。
こちらは横断待ちの鹿たち
本当はどこかで食事していきたかったのだご、遅くなったので、またしてもローソンに寄り、コーヒーとパンを買って中央道に乗った。
念願の初日の出も見れたし、久しぶりの冬テント泊も楽しめた(鍋はできなかったけど)。阿弥陀に登れなかったのだけが心残りだが、これにて年末年始の八ヶ岳は終了となった。









