403.notfoundを再訪した。
疲れていたこともあり、
初めてコミュニティバスに乗った。
ほんとに坂の多い町だと思う。
2度目でも、いいお店だなっておもう。
記事を書くつもりできたのに、
本棚に『52ヘルツのクジラたち』を見つけてしまった。
気になっていた本だ。
なんとか滞在中に読み切ったけれど、
物語の中にスムーズに引き込まれ、
時に共感し、涙がボロボロとでてしまった。
キナコの人生の過去に、
とある人の人生の過去を重ね、
私はあの人の52ヘルツの声が聞こえたんだよな、と思った。
それはもう過去のことなんだけれど、
自分が心動かされたものがあったときに、
ふと思い出すことがある。
きっとあの人なら言外の感情の機微まで、
わかりあえるし、きっと同じように感じる。
そんなふうに本や映画を通して通じ合える人とはもう出逢えない。
それが失われてしまったのは
弱かった自分のせいなんだけれども。
そして、
キナコの人生のこれからに、
自分の人生のこれからを重ねた。
村中のような人に出逢えたらいいなと
年甲斐もなく思う。
結局色んなことに疲れて、
色んなことに落胆したときに、
自分がすくい上げてもらえるのは、
まっすぐで裏表がなくて、
ちょっとお馬鹿なキャラの人なんじゃないかなって思うし、
私はそういう人にまっすぐに向かい合って
シンプルに助け合って生きてみたい。
人生、色んなこと間違えて、疲れて、
もうこのまま消えたいとか思ってても、
止まることなく流れる時間の中で、
沢山の人に支えられて、
笑顔を取り戻せてきたような気がする。
これまで私が間違ってきて、
傷つけたり迷惑をかけてしまった人たちには、
ほんとに心から謝りたい。
そしてこれからはその気持ちを背負って、
前に歩いていきたい。