初夏の陽気と寂しさと一緒に何でも付き合ってくれる同僚の背中を見て里山を歩いた。私はこの人との山歩きが好きだし少しは失いたくないんだと思ったけれど来年、ツツジが満開の頃にまたこれたらいいね、なんて今は言えないんだ。いっぱいの感謝とちょっとの寂しさをしまいこんで見上げた空は初夏の色。私がこの場所から去っても、世界はまわってるでしょう。そんなふうに流れていくから、全て。ね。