半年くらい前かな、安かったので、
数年ぶりに30mの補助ロープを買った。
初代30mロープを捨ててから、
もう随分と20mと40mしか持っていなかったのだ。
新しいロープはキンクする。
イライラしながら1往復ロープと戯れてから、
束ね始めたときに、ふと、思い出した。
まだ沢登りを始めた頃、
ロープの扱い方もわからず、
入った山岳会で沢に連れてってもらうたびに
ロープを束ねる作業を積極的にやらせてもらっていた。
どんな風にやったらいいのかな?と
教わったり、先輩の動作を見たり
皆ロープに触りたいから、誰がやるかの探り合いみたいになったり。
ロープに触れると、
ワクワクしたし、ドキドキもした。
なんだか、すごい世界にこれたみたいで。
綺麗に束ねられるようになって
もう随分とたった。
簡単な沢に初心者を連れて行くこともあったし、
難しい沢に連れて行ってもらうこともあった。
昨年はパーティーのメンバーがそれぞれの持ち味を活かして
協力したから遡行できた、という素敵な体験もできた。
沢登りは不整地を華奢な靴で重たいギアを背負って歩くので、
股関節疾患が判明した2016年、
私は大好きだった沢登りは
諦めなければいけないかもしれないと思った。
2007-2015年の間、
年間7〜21本は遡行していた沢は
2016年以降は年間4本以下になった。
内容も日帰りの軽いものに変わった。
新しいロープを束ねながら、
このロープは何回使ってあげることができるだろう、と考える。
けれど、沢登りを始めた頃に
ドキドキしながらロープを束ねた気持ちは、
今もおんなじだから、やめられないのかもしれないな。