年末年始に5日間も山にはいれたのはいつぶりかな。
29日深夜に突然嘔吐、嫌な予感がした朝には発熱。
山に行けなくなるから仕事に行かなきゃ、と意味のわからない状態になるものの、
明らかに調子が悪い。ので、病院へ。
一応診断は軽い胃腸炎とのことで、吐き気止めと解熱剤をもらい仕事へ。
一日何も食べれず。ただし、解熱剤は使わずに体に頑張ってもらった。
もともと白根三山縦走という予定だったけれど、2日が強風の予報だったことと
私の体調不良により八ヶ岳に転身することが29日の22時に決まる。
しかも、アイスクライミングをすることに!!
30日
のんびりとあずさにのって(混んでてすわれなかったが)、
八ヶ岳山荘のふじもりさんにご挨拶し、入山。
雪がとにかくない。ないない。
テンバはこの日が一番混んでいた。
おいしいポトフをいただき、徐々に体調不良から回復していく。
31日
峰ノ松目沢へ。ちょっと迷いつつ、マスタのGPSで修正。
凍ったナメ床が綺麗。青空と氷が綺麗だった。
氷のつまったスクリューは全く使いものにならないことを身をもって体験してからは、
ナヨナヨ星人と化した。
稜線へ抜けて、峰の松目のピークを越えて下山。
夕暮れ時の綺麗な光が1年のしめくくりとなった。
おいしいお蕎麦をいただき就寝。
明日も稜線抜けアイスかー、今日疲れたしちょっとやだなぁと思いつつ寝る。
1日
三叉峰ルンゼへ。
私は取り付きまでいったことあるから油断してたら、迷って1時間ほどロスった。
アホだ。
昔行った時には埋まっていたチョックストーンから大変な思いをし、
すぐ後にでてきた大滝では氷は固いし、登りにくいわで
テンションをしまくり、もう帰りたくなっていた。
が、登ることになり、ルンゼをぐいぐいと高度を稼いでいく。
とにかく、急だ。
でも陽があたり初めて、青空が広がり、なんとか気分は持ち直してきた。
マスタの伸ばしていくロープをぼーっと眺めながら、
アイスクライミングって大変だなぁとか思いつつ。
オールフォローといういつものなよなよっぷりをさらけ出してきた。
クラゲのような滝の後に、氷がつながってないドライ部分がでてきて、
一瞬二人でムリーとなったけど、マスタが越えてくれて、
そこを乗り越したら、わーーっと視界が広がって、世界が変わった。
なんて綺麗なんだろう。
彼が言っていたのはこういうことだったのかなぁ、なんて一瞬頭をよぎった。
そこからトレースをたどって石尊稜へと上がったら、
夕暮れ時だった。
夕陽を浴びる西壁の姿は雪は少ないといってもとても綺麗で、
これから始まる長い道のりを一瞬の間だけ忘れさせてくれた。
我に帰り、日没を気にしてできるだけ早く登る。
石尊の上部岩壁の1P目にとりつき、マスタが登りきったときには、
空の色は紺色になっていて、日が沈もうとしていた。
吸いこまれそうなほど濃い紺色の空で目に焼き付いてる。
2P目からはヘッデン登攀に。新年早々。
風が少し強くなってきたけど、気温はそれほど低くないようだった。
不安があったので、稜線直下までロープをひいてもらった。
稜線に出る前に手袋を一番暖かいものに変えて、いざ。
満天の星空に、眼下に広がる夜景。
風は多少あるものの、動けないほどではなく。
気温もそれほど低くなくてなんだか楽しい。
横岳の稜線をまさかこんな風に歩くとは思ってもみなかったけど、
とてもいい体験だった。
鉱泉に戻るのが億劫だったので、天望荘へお邪魔させてもらいました。
ハイタッチして1日を終了。
2日
思いもよらず、日の出を見ることができた。綺麗な朝日だった(^o^)
赤岳主稜にでも行こうか、と天望荘をでたが、風の強さに一瞬でやめた。
地蔵尾根を降りて南沢小滝へ。
手前のナメ床の氷の上部も綺麗なブルーアイスになってた。
小滝で登り方を教わり、練習。
トップロープでも氷が壊れて落ちたのでテンションがさがった。
帰りにお気に入りの中山展望台で夕陽と三叉峰ルンゼを眺めて鉱泉へ戻る。
美味しいお餅とオセチ。マスタありがとう。
3日
帰るだけでいいんだけど、という私をよそに、ジョーゴ沢へ。
氷の状態はあまりよくなく、F2でトップロープで少し遊んで終了。
帰りにふじもりさんにお礼をいって、
途中で話しかけられたおじさんに車で茅野駅まで送ってもらって
八ヶ岳彷徨の旅は終了。
ここ数年のなかでも、いい年末年始山行でした。
体調も回復してよかった。
12/30 八ヶ岳山荘~赤岳鉱泉
12/31 鉱泉~(峰ノ松目沢)~稜線~赤岩の頭~鉱泉
1/1 鉱泉~(三叉峰ルンゼ)~石尊稜~稜線~赤岳天望荘1915
1/2 天望荘~行者小屋~南沢小滝~行者小屋~中山展望台~鉱泉
1/3 鉱泉~ジョーゴ沢F2~鉱泉~八ヶ岳山荘