メラ・ピーク 初めての6000m峰 その2 | FLY HIGH

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登ることは生きること。後悔をしない毎日を。

コーテでの滞在は快適そのもの。
お天気が悪くてすることもないけれど、
富士山で感じた高度障害はないし、平地と変わらない感じでのんびりすることができた。
そんな場所を離れ、ついに4000m以上での宿泊が続きます。


【行程 その2】 4900mのBC入り!
11月14日 コーテ(3550m)→タンナ(4230m)
11月15日 タンナ滞在 4800mまで順応
11月16日 タンナ滞在 
11月17日 タンナ→メラBC(4900m)

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▲景色は見えない

コーテをでてから、河原につけられた道を進んでいきます。
残念ですが、視界はありません。
かなりボロボロの岸を左手に見ながら進むところがあるのですが、

『落石しそうだなぁ、こんなとこで落石で死ぬなんていやだな』

などと思いながら歩いていたところ、
岸から草地にまさにあがろうとする場所で落石が・・
あと数秒早かったらシェルパにあたるところだった。
死んでも死にきれないぞ。

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▲タンナに到着

タンナには作りかけのロッジがあったり、新しいロッジが結構ありました。
その晩はシェルパの友達のロッジに宿泊することに。
このロッジ泊がくせもの・・

めっちゃサムイ。暖房ないのはもちろん、日がささないので、部屋の中はおそらく氷点下。
中にいるときはシュラフに入ってないと辛い寒さ。
ご飯食べるところは薪ストーブ。でも夜しかたかない。。

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▲メラ西壁

夕方、ここ2~3日天気の悪かった谷あいでしたが、
メラの西壁がちらりと姿を現し、その高度感にしばしみとれました。

15日、朝。
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▲少し天候が回復傾向。メラ氷河が遠くに見えました

この日は高度順応のため、ちょっとハイキングへ。

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▲すこしずつガスがかかり始めます・・・

そう、ちょっとハイキングと勘違いして、適当な格好をしていったら、
がっつり4800mくらいまで歩かされました。
しかも、雪が舞い始め・・
英語がちゃんとできないって辛い・・さすがに寒かったです。

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▲左、クスムカングル、右、キャシャール。ついにすっきり晴れました。

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▲メラ西壁も雪化粧。

17日に雪はやみ、出発。が、やたらとくしゃみが出る。
寒いロッジで風邪をひいてしまったのであった。。

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▲影が雲に写り、綺麗。

コーテもタンナも、谷にあるので、日が昇るのがとても遅い。この時で10時30分。寒いわけだ。

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▲水のある風景。この川の奥は氷河湖です。

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▲キャシャール。かなりの壁だ。

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▲ズームアウトするとこんなかんじ。

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▲右手奥がメラBC

綺麗な景色に気を取られているうちに
くしゃみをしながら、はなみずたらしながら・・高度も距離もかせいで、
ついにメラ・ピークのBCに!

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▲コンマという鳥

BCにつくなり、かわいい声、かわいい姿の鳥が出迎えてくれました。
私、BCでこの子たちにとってもなごまされました。
最初は鶏みたいに飼われていると勘違いしていました。。野生。

到着したこの日は、とりあえずロッジに泊まることにしましたが、またも寒い。
明日はテントにしよう。。
風邪をひいている以外は調子も良く、血中酸素濃度も80台半ば。
前回のヒマラヤとは違い、ゆったりした行程で、体も高所にしっかり順応できていました。


続きます。