三題噺②「娘の真麻」「土曜日」「根本(こんぽん)」 | 間雲亭吠駆のタイトル未定(マジのやつ)

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お題:娘の真麻、土曜日、根本(こんぽん)


漫才「サンタ」
A「よろしくお願いします」
B「どうも、高橋英樹です」
A「全然違いますよ。似てないですから」
B 「(相方を指して)娘の真麻です」
A「だから違うって。高橋親子漫才しないから」
B「真麻で思い出したんですけど、サンタクロースってのはどうにかならんかね?」
A「連想ゲームド下手だな。サンタクロースがどうしたって?」
B「ほらさ、子どもを持つ親としては、自分の子どもにはいつまでもサンタを信じるような純粋な子でいてほしいわけじゃない」
A「そらそうよ」
B「いつまでも信じてほしいわりには、サンタの設定には、無理がある」
A「どういう意味よ?」
B「だってね、サンタは12月24日の夜に、トナカイのソリに乗ってプレゼント配る?こんなジジイがいるわけがない」
A「確かにそうだけど」
B「こんなのいないって気づかないほうがおかしい」
A「別にいいじゃない、夢があってさ」
B「そんなに信じていてほしかったら設定を変えよう」
A「設定?」
B「根本からサンタの設定を変えて、無理のないようにすれば信じやすくなるじゃない?」
A「まあ一理あるけどさ」
B「最初はさ、どこ変えたらいいと思う?」
A「んー、じゃああれか。なんでソリで、こう、空飛んでくるんだっていう」
B「そこはいいじゃない」
A「お前が言い出したんだろ!」
B「魔法の力だよ」
A「いやそれ認めたらなんでもアリになるよ!?」
B「ソリで来るのはまあ分かる。ただ、なぜ夜来るのかと。視界も悪い。雪で足場も悪いのに。しかも寒いし」
A「それは…、サンタさんは恥ずかしがり屋なんだよ。だから、暗い夜に来るの」
B「恥ずかしがり屋があんな目立つ服着る?無理あるでしょ?」
A「まあ、確かに?全身赤はちょっとハズいな」
B「よって、サンタの服は迷彩とします」
A「ダメだろ!」
B「あとヒゲも目立つから剃ります」
A 「サンタのイメージどこいった!」
B「もしくはヒゲの色は目立たない黒とします」
A「もはや軍人じゃん!」
B「一個解決したな。あと気になるのが、サンタのプレゼント!多すぎる」
A「そりゃ、世界中の子どもに配るからね」
B「 そんな金がどこにある?個人じゃ無理でしょ」
A「それもあれだろ、魔法の力で」
B「魔法で金を作り出すのは禁止されています」
A「なんだお前!なんでファンタジーな設定はすんなり受け入れられるんだよ!」
B「このお金は、国が出してるの」
A「国?」
B「つまりサンタは、公務員なんだよ」
A「夢ないわー」
B「普段は役所で完全週休二日で働いてる」
A「すげー安定してる!」
B「ちなみにその年の12月24日が、仮に土曜日だったとしよう」
A「土曜日?」
B「25日は日曜日。つまりサンタは、26日に来ます」
A「土日休むのかよー!」
B「役所勤めだからね!」
A「そこは例外であれよ!」
B「これで子どもはサンタを信じるようになるな」
A「ややこしくなって興味なくなるわ。もういいよ」

どうもありがとうございました。