5/22 ちーめるモ!~ゆるめるモ!づくしの特別な1日・後編 | アイドルKSDDへの道(仮)

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心に茨を持つ山梨県民こと「やまなしくん」のブログ。基本UKロックが好きですが、最近はもっぱらオルタナティブなアイドルさん方を愛好しています。

5月22日はイベント「劇めるモ!」に続いて、ワンマンライブが催された。と云っても、今回は通常のライブではなく、「ちーめるモ!」と題された、ちーぼうがプロデュースするライブ、とのことだった。「劇めるモ!」の際に、普段とは違う衣装となること、ちーぼう選曲によるセトリは「これまでの歴史を振り返るような」ものになる…ことが語られた。これは楽しみ!

会場である渋谷O-NESTのフロアは、徐々に観客で満たされていった。印象的だったのは、女の子のお客さんが多い!ということだった。たぶん全体の2割は女子。僕はこれまでアイドルシーンを観察してきて「女の子のファンが多い女性アイドルグループは伸びる」という仮説を立てているのだが、それを考えると、モ!はさらなる成長を期待できる…そう思った。

ステージに登場した6人の衣装は「学校の体操着」だった!&しふぉんは黒い詰襟の学生服をアレンジした応援団長の格好だった!! うわーそー来たか! あとでちーぼうがtwitter上で語ったことによれば、「自分が見たかった」衣装であるとのことだった。彼女はもともとハロプロアイドルのファンなので、完全にオタク目線でのチョイスなのかも…

セットリストは次のとおり。(出典:しふぉんのtwitter)

ゆるトロ
ゆるめるもん
白玉ディスコ
(MC)
アーメン
私の話、これでおしまい
(MC)
眠たいCITY vs 読書日記
メルヘン
NNN
(MC)
Refresh Your Jewellery Box
Hamidasumo!
1!2!かんふー!
(MC)(マシュマロキャッチ)
転がれ!

idアイドル
(MC)
私へ
人間は少し不真面目
Only you

アンコール:
逃げろ!

MCでちーぼうが語ったことによれば、ちーぼうはWikipediaでモ!のページを見て、今回のセトリを考えたそうである。昔の曲から時系列に配置されていて、確かにグループの歴史を振り返るものになっていた。

「白玉ディスコ」は初期のナンバーで、イントロが鳴った瞬間にどよめきのような歓声が上がっていた。MCでは、メンバーが披露された曲について自分の想いや思い出を語っていた。「白玉ディスコ」の振りが1列から2列に変わったこととか、「眠たいCITY~」が何てノリにくい曲なんだと思ったこととか、しふぉんは「難」が好きだとか、idアイドルが後藤まりこさんの創った曲で歌詞が深いこととか。

途中の「マシュマロキャッチ」というのは、ちーぼう曰く、「転がれ!」のPVでやってたことを、もう一度やりたい、ということで行われたのだった。



最初ちーぼうが投げて、他のメンバーが口でキャッチしようとしていたが失敗。途中でけちょんがマシュマロを投げることになり、しふぉんは見事キャッチしてガッツポーズ!でも成功したのはその1回だけで、他は、口に当たったけどキャッチできなかったり、投げたマシュマロが頭の上を越えていったり…けっこう難易度の高いものだった。

…というか、この雰囲気、ユルい。実にユルい。「ゆるめるモ!はグループ名に反してライブは全然ユルくない」ことはもはや常識なので…こうやって本人たちもファンもユルく楽しんでいるのを観られるのは貴重だし、ほっこりできて、とっても楽しかった。

「眠たいCITY~」は、ライブでは久々に聴いた。これは「平歌からサビへ」というポップソングの定型を完全に逸脱した、つかみどころのないような曲なのである。こんな「変」な曲をアイドルに歌わせるなんて、モ!はやっぱりブッ飛んでるし、そこが最高だよなあ、なんて改めて思ったりした。

あと、個人的ハイライトは、これまたライブでは滅多に披露されない「Refresh Your Jewellery Box」。この曲はビートルズの「ペニー・レイン」のようなホーンアレンジが素敵な可愛らしいポップソング。もともと特に好きな曲だったのだけれど、もねちゃんとちーぼうが卒業することを知ってからこの曲を聴くと、もうこれは「卒業するアイドルへ向けられた歌詞」としか思えないのである。

「私ができること 行く道をみながら
飾りない君の背中押すことだけ そうだね」


…もうダメ。自然に涙腺崩壊。僕は自分の頬に涙がつたうのを感じながら、ステージを眺めていた。6人のステージは輝いていた。

「私へ」「人間は少し不真面目」という沁みわたるナンバーも美しかった。そして本編ラストはライブ定番にして、ある意味モ!を象徴するナンバー「Only you」ではオタクの皆さんも大いに盛り上がった。その後メンバーがステージをはけると、フロアは一時静かとなった。

…面白いのは、アンコールがすぐには起こらず、(たぶん)トップオタの方がアンコールの有無を判定してから、アンコールの口火を切るのである。「アンコール…やるでしょ?」というしばしの会話のあとに、全身全霊の「アンコール!!!」の声が聞こえてきた。それに会場全体の皆さんが和して、アンコール!

その後、メンバー再登場。アンコールは、やはりこれを聴かなければ始まらない!という「逃げろ!」だった。いつものように、ゆるオタガチ勢の皆さん方は円陣を組んで全力でMIXを打ち、もねちゃんの落ちサビでは数人がリフトしてステージ前方に突っ込んでいった。僕はいつものように、微笑ましいと思いながらそれを眺めていた。

前回この会場で観たツーマンライブでも同じことを感じたのだけれど、本当にゆるめるモ!のライブはアイドルオタク的熱狂がありつつも、温かい雰囲気に満ちている。そんな空気を感じたくて、僕は何度もライブに足を運ぼうとしている、のかもしれない。

ライブ後の物販・チェキ会では、けちょんと撮ることにした。これで、メンバー6人全員とツーショットチェキを撮るという、僕の当面の目標が(当初の予定よりも早く)達成されることとなるのであった。

けちょんは、モ!のユルい側面を代表するようなキャラだと思っていた。けれど、チェキの際は、積極的に僕に話しかけてくれたようだった。

「山梨から来ました」
「え!遠い…」
「昨日パスコさんとのツーマンへ行って、今日も来ました」
「うれしや~」「好きな曲は何?」
「Refresh Your Jewellery Boxが好きだったので聴けてうれしかったです」
「なかなかやらない曲だからねー」


「次は来週の下北沢へ行きます!」と言って、別れた。そう、次の週に下北沢で催されたイベント「Shimokitazawa Sound Cruising」にモ!が出演したので、それを観るのである。

その次の週も都内でライブがあるので、それに行こうと思っている。現体制6人でのライブへできる限り足を運ぶこと…それは最早自分にとって使命であるとさえ、感じている。ヤバい。完全にハマっている。…これがアイドルオタクというやつなのか!? 散財の激しい自分を自分で恐れながらも、あくまで理性を保とうとしつつも、さらなる沼にハマっていくのだった…

(おしまい)