4/10「ギュウ農フェス」ライブレポ①~レッポコ,デスラビッツ,sora tob sakana | アイドルKSDDへの道(仮)

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心に茨を持つ山梨県民こと「やまなしくん」のブログ。基本UKロックが好きですが、最近はもっぱらオルタナティブなアイドルさん方を愛好しています。

4月10日に新木場Studio Coastで催される「ギュウ農フェス Road To 栃木 栃木県への道大キックオフ ~満開!春のギュウ農アイドル祭り~」…これは電撃ネットワークのギュウゾウ氏が主宰するフェスなのだが、出演者を見て「これはマジ神イベだわ…」と思わずにはいられなかった。なぜなら、僕の好きな、また気になっているアーティストが10組ほど出演するからである。BiSHは大好きだし、ベルハー、おやホロ、ブクガ、POPって…いわば「地下アイドル」のトップクラスが集結するのである!行けば、絶対に楽しいに決まっているのである。

このイベントを、地元の先輩であり友人であるY氏に伝えたところ、これはぜひ一緒に行こう!となり、当日、二人で車で東京へ向かうこととした。愛すべき先輩であるY氏は、20代でパンクロックにのめり込み、30代でモーニング娘。のヲタとなり、現在はデスラビッツにハマっているという、素晴らしい音楽遍歴を持っている。そして、僕と同じく、でんぱ組.incを愛しつつ、現在のヤバいアイドルシーンを関心をもって探究しているのである。

会場である新木場Studio Coastには、開演時間直前に着いた。入場時に「岩下の新生姜」が配られた。後で知ったことによれば、この商品を製造販売している岩下食品は栃木の会社で、今回のイベントに協賛しているようである。社長は音楽好きらしく、主催者・ギュウゾウ氏とも旧知の仲なのだろう。

冒頭、ステージに主催者・ギュウゾウ氏が登場して、今回のイベントについて「アーティストそれぞれのルールに則って楽しんでほしい」旨のアナウンスがなされた。今のアイドルのライブは、「リフト禁止」の現場もあればOKな現場もある。写真撮影OKな現場も多いのである。

さて、「新生姜ステージ」ことメインステージでは、一発目のアーティスト、lyrical schoolのライブが始まった。
トラックがなかなか良いし、リップスライム感あって楽しいしみんな可愛い!しかし僕はリリスクの音源は未入手なのである。タワレコで試聴したら、これは絶対聴かなくては!という内容だったので、次に会うときはアルバム聴いてからリベンジすることを自分に約束し…気になっていたレッツポコポコを観に、サブステージへと向かった。

「宇都宮餃子ステージ」ことサブステージでは、すでにレッツポコポコのステージが始まっていた。彼女たちはゆるめるモ!プロデュースチームにより始められた新人アイドルグループ。いわばゆるめるモ!の妹分グループである。ピンクのトレーナーを着た女の子たちが歌っていたのは、80年代アイドルソングっぽい、可愛らしい曲だった。「懐かしくて新しい」というコンセプトだと聞いていたけど、こういうことだったのか!…それにしても、ユルい。何ともユルいステージだ。ゆるめるモ!の初期のころも、こんな感じだったのかなー…なんて思いながら眺めていた。
終了後は物販があったが、CDはまだ置いてなかった。うーん、自称・楽曲派としては、一刻も早く音源をリリースして欲しいものである。


その後は、自分にとって初めての観戦であるデスラビッツ。王道アイドルソングとハードコアサウンド&神崎部長のデスボイスの組み合わせは、まさに日本でしか生まれえなかった音楽。YouTubeを観ると、Babymetal流れの外国人が多数コメントしており、そういう意味でも大注目のグループである。



ダース・ベイダーのようなマスクと鎧に身を包んだ神崎部長とそのデスボイスを除けば…けっこう王道なアイドルなのである。しかし部長はステージ上にいる。そう…まさに王道にして異端!部長の背が高いせいか、他メンバー三人はとても小さく見えた。

そして感銘を受けたのは、「デスラビッツ軍」ことオタクの皆様方の行動である。サークルモッシュを発生させたりと大いに盛り上がりながらも、曲の途中でしゃがみながらケチャを繰り広げていたのには度肝を抜かれた。恐らくは、背の小さなメンバーを後方の観客にもよく見えるようにするために編み出したのだろう…。以前Especiaのライブでも同じような体験をしたが、こういうアイドルオタクの思慮深い行動には、本当に頭が下がる。

さて、その次はsora tob sakanaを観た。これは本当に直前まで名前だけしか知らなかったグループで、前日にYouTubeとsoundCloudを通じて初めて聴いた…という具合だった。しかしそこで、「こここれは!toeっぽくてむちゃくちゃカッコイイじぇねえかよ!ポストロックとアイドルが出会うとかマジかよ!!?」とテンション上がって、これは絶対に観なければならないと思っていた。



スタートする13:40には会場もかなり混んできて、小ぶりなサブステージは、もう人がいっぱいで後方からしか観ることができなかった。ステージがほとんど見えないよー!なので仕方なく、曲と歌をメインに楽しむことにした。

曲は期待に違わぬものだった。かかかカッコ良い!こんな複雑なリズムにあわせて中学生の女の子に歌わせたりダンスさせるなんてマジでイカれているよ!でも歌っているし、何つーかこの歌声がイノセンスやピュアネスを感じさせて…なんか凄く良い…! …とか考えていた。

その後の物販で、CDを絶対に買おうと思っていた。勢いあまってTシャツまで買ってしまった。だって、自分にとって気に入ることは明白だったからな! 買ったら、握手券と2ショットチェキ券が付いてきた。うーん、超ド新規だし、まだメンバーのことよく知らないから、チェキは自粛しようかなあ…。しかも相手が中学生~高校1年生だし…

と連れのY氏に告げたのだが、「せっかくだし行っといた方がいいよ!」と背中を押され、その時ビールを飲んでいたので少々気が大きくなっていたこともあり…ええいままよ!とばかりに、物販終了5分前に向かった。相手には、「ふうちゃん」こと神崎風花ちゃんを選らんだ。その理由は、僕が黒髪ショートの女の子が好きだったから…。

「超ド新規です…昨日はじめて音源聴きました…すごくカッコイイなって思って…」なんて中学生相手に敬語で話したら、「そういうの嬉しい!」と、ふうちゃんは返してくれたのだった。新規のファンが現れてくれることは、アーティストにとってうれしいこと。そう感じてくれて、自分もチェキを撮った甲斐があった…。これはまた是非ライブを観なくてはなるまい…「またライブ観たいです!」そう言って、その場を後にした。

(続く)