3/6 ゆるめるモ! vs 校庭カメラガールツヴァイ ツーマンライブレポ! | アイドルKSDDへの道(仮)

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心に茨を持つ山梨県民こと「やまなしくん」のブログ。基本UKロックが好きですが、最近はもっぱらオルタナティブなアイドルさん方を愛好しています。

コウテカ2こと校庭カメラガールツヴァイが主催するツーマンライブが、対戦相手にゆるめるモ!を迎えて、新宿のライブハウスで行われるという。

今や完全に「ゆるヲタ」と化した自分は、できる限りゆるめるモ!の現場に行きたいと思っていた。なぜ自分が、かくも深く モ!に深い愛を抱くに至ったかについては、この、俺史上最高にエモい渾身のアルバムレビュー をご覧いただきたい…。

そして、校庭カメラガール。(最近メンバーチェンジがあり「…ツヴァイ」に改名した。)いわゆる「アイドルラップ」グループである。今年になってYouTubeで観て気になって音源を入手したところ、「ぐわわ…これマジでカッコ良すぎだろ!完全クラブミュージックなトラックに硬派なリリック…YoこいつぁマジでDOPEだぜ!!!」とハマってしまい、これはぜひともライブを観たい!と思っていた。

…そんな両者が出るというツーマンライブ。俺得…あまりに俺得すぎるではないか。当日昼間に用事があったのだが、行けることが明らかとなり。チケットを入手。当日、夕方に新宿へと向かった。

会場であるライブハウス 新宿RUIDO K4 は、新宿駅から10分ほど歩いた場所にあった。会場に入ると、適度に狭い空間。フロア後方は階段状になっていて、ステージが見やすくなっていた。前回の多摩川競艇場に引き続き、今回もステージはかなり近いぞ!多くのファンが集っていたが、圧縮もなく、この手のライブハウスでは一番観やすくて、快適だった。

僕はこのライブの3日前に風邪をひいてしまい、前々日~前日は寝込んでいた。当日は回復して用事をこなしたものの、まだ本調子ではなかった。インフルエンザではないと思われたが、万が一ということもあるので…今回はマスクをして、おとなしく観戦することにした。そしてチェキ撮影会も自粛することにした。(前回撮り逃した、もねちゃんとのチェキ券を持っているから!残念ではあるけれども!)

先日ライブへ足を運んだEspeciaは、その80'sリバイバルなサウンドのせいか、40代以上の方が多く見受けられたが、それに比べるモ!のファンの年齢層は幅広い。コウテカさんのそれについては不明だが、モ!と同様ではないかと思った。フロアに2人組の外国人の男性がいて、その場にいたゆるオタと思しき青年と英語で話をしていた。Especia現場にもアメリカ人の青年がいたが、嬉しくもあり、誇らしくもあった。アイドルは日本が世界に誇る最先端のポップカルチャーだからな!

さて、ライブの先攻はゆるめるモ!だった。セトリは次のとおりだった。(ゆるオタさんのtwitterから頂きました。)


モモモモモモ!世世世世世世!
よいよい
あさだ
もっとも美しいもの
人間は少し不真面目
OO(ラブ)
その他の皆さん
たびのしたく
Majiwaranai CAts
Hamidasumo!
idアイドル
逃げろ!


アルバムの中でも特に好きだった「もっとも美しいもの」が聴けるとは!ライブハウスで聴くと、あの重低音のパルスがビリビリと響いてきて、気持ちイイ!そして照明も素晴らしい!落ちサビでの ようなぴちゃん…ああ、神々しい…!



今回のセトリは、レア曲が多い?感があった。「人間は少し不真面目」、そして「その他のみなさん」は、モ!主演映画「女の子よ死体と踊れ」からのナンバーだった。「人間は~」のフィードバックノイズが最高だぜ!加えて、同じくハシダカズマ節全開の壮大な組曲「たびのしたく」まで聴けるとは。それらのパフォーマンスは、美しい照明とあいまって、アングラ芝居の感があった。

今回のライブでは、あのちゃんがインフルエンザでダウンしてしまい、5人体制だった。前回の多摩川に引き続き、あのちゃん不在のライブとなってしまったのは残念だが、ライブパフォーマンスは、その不在を感じさせない、堂々とした見事なものだった。特に、先日までインフルエンザでライブを欠場していた赤担当しふぉん。今回のライブに際して気合の入ったコメントをtwitterに書いていたが、実際、要所要所でフロアを煽り、熱いパフォーマンスを見せていた。ああ、もね推しだと思っていた僕だけど、しふぉんも気になるよ!

対バン相手がラップするグループだからか、モ!もラップするナンバー「Majiwaranai CAts」を披露!その後は鉄壁の流れ。「idアイドル」は僕も大好きな曲で、音楽的にもとても興味深い曲である。アンセム「逃げろ!」では、フロアの熱気も最高潮に達し、ゆるオタガチ勢は全力でMIXを打ち、男性オタと女性オタがリフト合戦を繰り広げていた。その光景は楽しく、微笑ましくもあった。個人的には、ガンガン盛り上がるというよりも歌詞をかみしめながら聴きたい曲である。「自分自身の闇からは 逃げろ逃げろ!」…この最後のパンチラインが泣ける。ゆるめるモ!の曲はいつだって、僕にとっては希望なんだ。

気が付くと、70分ほど経っていた。十分にモ!を堪能できるライブだった。ステージも非常によく見えて、大満足。楽しかった!それにみんな、かわいかったなあ…。



さて、その後、校庭カメラガールツヴァイの赤い髪のメンバー"もるももる"がステージに現れ、その後方に機材(CDJ)をセットしていた。それが終わった後、さっそくライブスタート。

僕はいわゆるラップアイドルグループのライブを観るのは初めてである。どんなステージになるのだろうか、ファンはどんな反応を見せるのだろうか…と思っていたら、コウテカのファンの方々、1曲目でいきなり「タイガー!ファイヤー!…」とMIXを打ち始めたではないか! やはりラップ曲でも入れるのか!?

かつてヒップホップの先達は、「どんな曲だろうとラップできる」と豪語したそうである。が…アイドルオタクは、どんな曲だろうとMIXやコールを入れることができるのである。流石としか言いようがない!

ステージは、歌やラップをメンバーが入れ替わり立ち代わり披露していた。リーダーの"もるももる"は後方でCDJを操りながら、頻繁に前方に出てきてラップしていた。ラップパートでは、新メンバーである"うぉーうぉーとぅーみー"が、かなり気合の入ったラップを聴かせていて、印象に残った。見事なフロウだぜ!

そして、もう一人印象に残ったメンバーは、"しゅがしゅ らら"。(余談だけどコウテカのMCネームってガンダムの登場人物っぽい。「ランバ・ラル」とか「フロ・フロンタル」みたいな。 笑) CDを聴いて、その萌え萌えなアニメ声の破壊力が凄まじかったのだ。CDを聴く限りでは、彼女の声はコウテカにおけるスパイスみたいな存在、かと思っていたのだが…以外にもステージ上でのパートは多く、その存在感は非常に大きかった。彼女こそ、コウテカをレペゼンする存在なのかな、と思った。

サビのパートでは、たいていメンバー全員が、わりと簡単な振り付けを披露していた。そして、フロア前方のファン達は、その振りコピをするのである。思った以上の振りコピ大会!すでに一定規模のファンを獲得している模様だった。要所要所では、メンバーのコールも入った。普通にアイドル現場だった。あんなに、普通にクラブでかかってそうな曲なのに!

ちなみに自分、この日の前日、風邪で寝込みながら、ひたすらYouTubeで「フリースタイルダンジョン」(ラッパー達がバトルするテレビ朝日の番組)を見ていたのだが、コウテカのとある曲のサビで、メンバー達が斜め下に顔を向けて片手を振り上げるポーズが、(番組に登場する)サイプレス上野っぽいなー、なんて思った。(実際にこれは「サ上ポーズ」の引用らしい)



しかし最後で、コウテカのアンセム(と僕が勝手に認定した)「Last Glasgow」と、ブチ上げナンバー「TOKYO Terror」では、フロアは完全にパーティー状態。こういうのフューチャー・ハウスって言うんですか?自分詳しくないけれど…とにかく、あのサウンドに乗せて、ファンは踊り狂い、モッシュを発生させていた。



いやー、僕も体調が万全だったら、熱狂するフロアのど真ん中に突っ込んでいきたかったよ!しかも「TOKYO Terror」は二連発!・・・初めてのコウテカのライブは、思った以上のパーティー感で、ヤバい盛り上がりを見せて幕を閉じたのだった。

唯一不満だったのは、トラックの高音域があまり聴こえなかったことだった。これはラップすることを踏まえてのことかもしれないけれど。また、パフォーマンスは、まだ伸びしろを感じさせるものだった。…だから、このあたりが改善され磨かれていけば、もっとヤバいことになるんじゃないかな!これからは、メンバーチェンジを経て「校庭カメラガールツヴァイ」と「校庭カメラギャル」の2グループ体制になるという。うーん大丈夫か?という思いはあるけれど、音楽的には抜群に面白いグループだから、これからも楽しみにしていきたい。



ライブが終わった後は、物販が始まった。フロアは物販列、チェキ撮影会列に並ぶ両者のファンでごったがえしていた。僕は物販だけでも行こうか迷ったけど…まだ風邪が治っておらず、列に並ぶ気力と時間が無いと判断し、離脱することにした。ライブ最高だったから、まあいいかなぁ、と自分に言い聞かせた。再び ゆるめるモ!のライブへ足を運ぶ理由もできた。メンバー全員とチェキを撮るという目標を胸にして…

(おしまい)