第10回 ~お題 【古】【猫or犬】『冬の思い出』~(担当・宥生/2014.12)


【作品の部】

☆金賞☆

我が母は使い古しの紅さして庭の楓と話しておりぬ / 31音


☆銀賞☆

かなしみはたちまちにしてさらさらと寒の水面を流れる朝(あした) / 高良俊礼

あの道で何を探していたんだろう汚れはじめた如月の雪 / 宥生

北欧の森の匂ひがするといふ古き積み木のほのかに温し / 宥生


☆銅賞☆

射程距離 徐々に縮めて君の背を狙う彼方に冬のオリオン / どこまでも碧く

柿の実の色の陽射せば痩せぎすの野良の子猫もふかふかとせり / あずさゆみ


【個人の部】

☆金賞☆

31音

宥生


☆銀賞☆

あずさゆみ


【担当者特別賞】

☆特選☆

天国でいつか野球がしたいんだ二人っきりで、ねえスヌーピー / 田中悟

☆準特選☆

忠犬のようです今日もわたくしの言いなり、ほぅらクロネコが来た / 志稲