「天才的な洞察はいったいどこから来るものなのか?」という謎について、

多くの人々が議論を重ねてきました。

 

哲学者のプラトンは「天才とは神の狂気がもたらしたものだ」と述べ、

 

精神分析学者のジークムント・フロイトは「性的欲求を昇華させたものだ」としています。

https://gigazine.net/news/20180530-mystery-people-become-sudden-geniuses/


また、「脳の障害が天才的な能力をもたらすこともある」とされています。ある神経科学者は前頭側頭型認知症という、脳の一部に影響を与える認知症を発症した患者の中に、突出した芸術的才能を持った人々がいることを発見しました。患者が芸術に興味を示したのは認知症を発症してからだったとのことで、科学者らが患者の脳をスキャンして調べてみたところ、脳の左半球の活動が損なわれている代わりに右半球の活動が活発化していることがわかりました。

一般に脳の左半球は言語や論理的な分野をつかさどっており、右半球は創造的な分野をつかさどっているといわれています。脳の片側だけに認知症を発症した人々の中には、反対側の脳が活性化して芸術的才能に目覚めるパターンもあるとのこと。天才には自閉症的な傾向を示す人々がいることも指摘されていますが、自閉症の人々の中には左脳のセロトニン分泌量が低く、反対に右脳がより活発化して天才的な活動を行う可能性があると指摘されています。

後天性のサヴァン症候群を発症した人々の多くは、自らが情熱を傾ける芸術作品をよりよいものに改善していこうという強い熱意を持っているそうです。