足の裏に感じた些細な痺れを5年間見過ごしたために
歩けなくなる危機に見舞われた女…のアタシです(笑)
番組をご覧下さったみなさん、ありがとうございます。
あの日、私は仕事が終わった後、新幹線に飛び乗り
大宮まで行きネットカフェでリアルタイムで番組を視聴しました。
今までも別の病気の件でメディアに出たこともありますが
それがネットだったり活字だったりテレビだったり。
その中でもやっぱりテレビというのは威力が絶大です。
反響がものすごい。
それだけの人が見てくれたんだ、と実感です。
再現VTRなどで自分の姿を客観的に見ることで思ったのですが
モートン病って意外と大変な病気だな、と。
約3センチのコブ、と言われて、22センチの私の足の中に
そんなデカい異物があったのかー痛くて当然だな、と思ったり。
つらかった時には感じなかった、この病気の「怖さ」と「つらさ」を
改めて感じたところです。
再現VTRを作っていただくにあたり、その時のことを
思い出しながらディレクターさんに言葉で伝えたのですが
ライブに行った帰りに夫に支えられながら歩く場面はまさに
あんな感じでした。
会場から引っ張り出されるように肩を担がれて会場の外に出て、
ライブの場内スタッフの若い男性に「えっ!?」という顔をされたのを思い出しました。
でも、あの痛みがなければ、治そうとは思わなかったかもしれない。
生きがいでもあるライブに行って、こんなつらい思いをするなんて
許せねぇ!と思ったからこそ、モートン病にたどり着いた、ということで。
許せねぇ!と思ったからこそ、モートン病にたどり着いた、ということで。
たしかに、医者を数軒回っても病名が確定しなかったことは
残念だし悔しい。
残念だし悔しい。
けど、私にすれば3軒目で見つかったことは、ラッキーでした。
というのも、別の持病の方は5年間、
ドクターショッピングをやった末、確定していますから
病院に行き始めて1年後にモートンが
確定したのは早いと思っています。
ドクターショッピングをやった末、確定していますから
病院に行き始めて1年後にモートンが
確定したのは早いと思っています。
テレビではゲストの方が病名を自分で見つけたことに「すごい」と
おっしゃっていましたが、たしかにこんなマイナーな病気を
見つけたことはすごいことなのかもしれません。
見つけたことはすごいことなのかもしれません。
でも、自分の体に起きていること、正しい病名が確定しない限り
正しい治療は受けられないという思いもあり
正直「意地」で見つけた感じです。
正直「意地」で見つけた感じです。
そして。これはここで言わなければならないことです。
番組の主旨としては「初期段階で気づき見つける大切さ」だと思います。
なので、初期症状に重点を置いた内容となっていますが、
実のところ、病名確定から手術まで、また5年の年月がかかっています。
病名確定してから本格的な治療が始まったわけで、それから
足底板や神経ブロックを受け、経過観察で数か月ごとに様子を見ながら
過ごしていたのですが、その間に悪化を続け
靴を履いて歩いて痛かったのに裸足でも痛み出し
足底板入りのスリッパを作ったり、MRIを再度撮ったり、と
靴を履いて歩いて痛かったのに裸足でも痛み出し
足底板入りのスリッパを作ったり、MRIを再度撮ったり、と
いろいろ手を講じていました。
しかし、その間に神経腫は確実に成長したようです。
そして。
テレビで出た3軒目の病院と手術した東北公済病院の間にもう一軒、
別の病院を経由しています。
そこでの治療は足底板、神経ブロックと本格的な治療をしているのですが、
その時の主治医の先生は私の手術には反対の考えを持つ方でした。
すでに私は満足に歩けなくなっていて、日常生活にもかなりの支障が出ていた。
けれど、それでも手術には「お勧めできない」と。
たぶん、私の仕事の事情です。
とにかく「足」を商売にする仕事でもあったので。
その先生は、私の仕事の事情をよくご存知の方でした。
そこで万が一、手術がうまくいかなった場合のリスクを考えると、
その当時の主治医の考えも十分納得できるものでした。
しかし。
番組でも言ってましたが「健康寿命」。
歩けなくなることで人間がどれだけ衰えるか、ということを
家族の介護で実感していた私には、このまま痛い足を引きずって
生きていくことは絶対ゴメン、と思ってまして。
先生の気持ちもよく解かる、痛いと訴えて、その痛みに寄り添ってくれた
その先生には感謝しかない。
でも、それでも。
やっぱり治したい、という気持ちが勝ったというか。
それでやっと、先生も納得してくださったのか、東北公済病院の
羽鳥先生に紹介状を書いてくださったのです。
羽鳥先生の一回目の診察で、すぐにMRIの指示が出て
(造影剤使っての撮影)
その次の診察で神経腫がはっきりと確認でき、そこで手術が決まりました。
その後はブログの最初の方に書いた通りです。
そして、テレビでも言いましたが、術後2週間で痛みも痺れもなくなり…という部分。
ぶっちゃけて言うと、術後、モートンの痛みは全く感じていません。
というか、メスを入れた痛みも感じていません。
ただ、その2週間という時間は、具体的にいうと「抜糸までかかった時間」です。
どうしても抜糸までは動きが不自由だし、引き攣れる痛みもあります。
抜糸して、足にあった「つかえ」が消えたおかげで、
「痛みも痺れもない」と感じたのです。
で、抜糸して2日後に、再現VTRにも出ていた低年齢クラスの
身体を使うレッスンもしてますし
(あの再現VTRのレッスン場面よりもっとハードに動いています)
その日の晩にライブも行ってます(笑)
そこからまた5日後には5センチヒールの靴を履いて
娘の高校のPTA総会と役員の歓送迎会に出席して9時間ほど
靴を履き続け、忙しさのあまり小走りでした。
今振り返っても、それが良かったのか悪かったのかわからない。
ただ、この病気は中高年に多い病気ゆえ
その世代はみな仕事に家事に忙しい。
その世代はみな仕事に家事に忙しい。
ただ、仕事復帰もライブに行ったのも、そこを目標にして
「治す」とという気持ちになったことは事実です。
「治す」とという気持ちになったことは事実です。
自分の体に向き合うことは大事、だけど、流れに任せている方が
気持ち的にも楽で、確実に仕事復帰はできるのかな、と。
逆に、周囲の方が心配していたようですけどね。
テレビで流れなかった部分の説明としては、こんな感じです。
病名確定してすぐに手術に至った印象も受けたと思いますが、
実はそこからが「本当のスタートだった」ということです。
また…手術というのは身体にメスを入れること。
そして悪い部分だとしても、身体の一部を切り取ること。
これって意外と大変なことだと思うんです。
神経腫を切除、と言っても、切除した先の2-3趾は
麻痺が残りますから、身体の機能としては失われた部分がある、ということ。
それについては生活上の支障は感じていませんが
(爪を切る時が怖いですが)
やはり、身体の機能が失われたことには間違いはありません。
ですから、モートン病の人に誰彼構わず手術を勧めることはしたくありません。
私は本当に「これしか方法がない」というところまで心身ともに追い詰められた
結果が手術という方法でした。
ここだけは理解をしていただけると幸いです。
さて。話はちょっと変わりまして。番組の収録について。
この話をいただいて、ディレクターさんがわざわざ仙台まで
いらしてくださって、ご挨拶と番組の主旨説明をしてくださったんですが
この日が…大雪の日で。
新幹線、地下鉄、タクシーと乗り継いで我が家にやってきてくださいました。
タクシーと言ってもチェーンを巻いても車はまっすぐ走ってくれない。
そんな日でした。
東京在住の方からすれば、本当に大変だったと思うんです。
というか、地元民でも「こりゃひどい」でしたから。
そして1月下旬、撮影となったのですが、その前にも大雪が降り…(涙)
収録の日、ディレクターさんと地元の制作会社の方がいらして
撮影となったのですが、やっぱりうまくしゃべれなくて…(涙)
挙句、話している間に、リビングにいるハムスターの「むぎちゃん」が
カリカリカリカリ…とエサをかじり始めて、その音がおかしくて
吹き出してしまったり。
撮影はとても和やかで、ディレクターさん、制作会社の方、
その雰囲気を作ってくださったことに感謝でした。
いや~、楽しかった!
というか、こうやって番組って作られていくんだね~と感心しました。
と、こんな感じに撮影したのですが、それ以前に思ったのは。
よくぞ、モートン病という病気を取り上げてくださった!と。
このブログを立ち上げた理由も
「一人でも多くの人に知ってもらいたい」
「苦しんでいる人たちに自分の経験を知ってもらうことで
安心してもらいたい」
ということ。
そんな中での番組出演の依頼でしたから、私にすれば
「目標がかなった」というところです。
そして、ディレクターさんと話を進めていくうちに…。
本当に病気のことを詳しく勉強されているのだな、と。
もう、これには脱帽でした。
どれだけの時間をかけて、どんなところからこんなマイナーな
病気の情報を仕入れてきたのか、と思うと…。
病気の情報を仕入れてきたのか、と思うと…。
これを放送ごとに毎回続けているのだ、と思うと、
その勉強量は相当なものだと思います。
番組を作るって本当に簡単なことではないんだなと思います。
番組のエンドロールでも流れましたが、ディレクターの坂本さん。
本当にありがとうございました!
そして、名前は出なかったものの、いろいろと協力してくださった
制作会社のみなさん、本当に感謝です。
きっと、番組が放送されたことで、救われる人は多いと思います。
私の人生の中でも、いい経験となりました。
そして余談ですが。
再現VTRで演じてくださった再現俳優のみなさん。
ありがとう。まさにあの通りでした。
そして、これは内輪で大ウケしたのですが、
夫の再現俳優さんが絶妙!
見た友人たちから「雰囲気そっくりー!」でした。
私も大宮のネットカフェでココア吹き出しそうになりましたから(爆)
このブログをご覧になっているみなさんも、モートン病患者さんが
多いわけで、日々痛みと闘っていることでしょう。
決して治らない(ここでは「痛みから解放される=治る」)
病気ではないし、諦めないでほしい。
痛みとの闘い、医者と考え方の違い、仕事を休んで病院通うこと、
足底板など作るのも高額ですから、その経済的負担などなど、
様々なストレスを感じていると思います。
でも絶対、諦めないで。
諦めたら終わりです。
モートン病患者のみなさんに明るい未来が来るように。
ただそれだけを祈ります。