これ。太田さんの発言、芸風が品性下劣とか云々の問題ではなく、番組製作したTBSのミスジャッジが問題ではないかと思います。
そもそも太田光さんという芸人さんを一人で番組MCとして立てた段階で、こうなることは最初から予測できたはずです。
「爆笑問題」というコンビは、太田さんが不躾な発言を突飛に繰り返すのに対し、横ですかさず田中さんが突っ込みを入れるからこそ笑いが取れるコンビであり、その「中和剤」を抜きにした太田さん単独では何ら面白いことのないお笑いグループです。
これはもう昔っから有名な話。
その昔、故人である立川談志さんが寄席の前座で漫才を披露した爆笑問題を見て「爆笑問題っていうの？あれは売れるね！」と絶賛し、ボケ役である太田さんの才能を高く評価したといいます。
ただしその晩、爆笑の両氏を飲みに誘った際、氏は太田さんに対し「天下獲っちゃいなよ」と最大の褒め言葉と共に「でも田中を切るなよ」とアドバイスしたと言います。
立川談志師匠曰く「田中は世間の鏡だ」と。
つまり、太田さんが粗暴な言動で観衆を歌舞いてリードしたとしても、それは単品ではあまり笑いに繋がらない、茶の間に支持されないことを見抜いての発言ではなかったかと考えます。
あの番組MCの席でも傍らに田中さんがいて、太田さんが二階さんや甘利幹事長に噛み付くのを横から嗜める、サポートする役割を果たしていれば、こんなに炎上することもなかったのでは？
「ああ、いつもの爆笑だな」と茶の間も理解して、もう少し寛大に笑えたはずなんですがね…。
でも、確かにこの番組は酷かったですね。
太田さんは明らかに緊張してインタビューの内容も支離滅裂になっていたのもさながら、横でフォローするTBSのアナウンサーもまるでサポートの役割が果たせていない。一緒になって騒いでいただけです。
番組プロデューサーの責任ですよ、これは。
「選挙の日2021 太田光と問う！私たちのミライ」ではなく「選挙の日2021 爆笑問題と問う！私たちのミライ」
こうであれば、もう少しテレ東の池上彰に匹敵できたはずです。
