1600年、天下分け目のせきがはら。
全国の皆さん、ちなみに『せきがはら』は岐阜県ですよ。
滋賀県じゃありませんよ。
さて、『せきがはら』と入力すると『関ケ原』『関ヶ原』と、
真ん中の『ケ』が大きい文字と小さい文字の両方が候補に出てきます。
不思議に思っていましたが今朝の新聞にその事が書いてありました。
読者から新聞社に届いた一通のメール。
関ケ原の「ケ」
大文字? 小文字?
新聞記者が調べてくれました。
大垣市内から国道21号で西へ…。
青い道路案内標識は『関ヶ原』で統一されていますが町の主要施設への行き方を示す看板には大小の『ケ』『ヶ』が。
JRの駅名は『関ヶ原』。
庁舎の壁は微妙な大きさ(笑)
バラバラですね。
そもそもこの『ケ』は『の』を意味する助詞として使われたりする記号です。
モノを数える時の単位を表す漢字の『个』の変形や『箇』の竹かんむりの一部を使ったものだとされ、
同じ形でも片仮名の【ケ】は『介』の変形で成り立ちが違っています。
関ヶ原の地名は「関所のある原っぱ」に由来します。
「関ヶ原」「関ケ原」、どちらが正式な表記なのか
…記者が町の職員に聞くと…
「どちらが正しいというわけではないが、
自治体としての関ケ原町について書く時は
大きな『ケ』を使っている」との事。
その昔、行政文書が全て手書きだった時代、「ケ」は書く人によってバラバラ。大小の区別が難しかったのですが昭和3年の町政施行の際、官報に『関ケ原町』と記載されて以来、町の正式名称としては大きな『ケ』を使用しています。
はい、解決しましたね。
…と思いきや、地域一帯や史跡を指す際には「関ヶ原」の表記も多く、古戦場が国指定史跡となった際には「関ヶ原古戦場」と登録され小さな「ヶ」も根強いという…。
なんでその時に統一しなかったのさ…(笑)
パソコンが普及して、他の文字と大きさが揃う利便性から大きな「ケ」への統一が進み、昨年開館した古戦場記念館などの新しい施設は大きな「ケ」が使われている様です。
ならば小さい「ヶ」は昔の名残か…と思いきや「使う人、会社に委ねられている部分が大きい」と職員。
JRの駅名、名神高速道路のICなどは「関ヶ原」となっています
つまり、
どちらでもよい
…というのが正解の様です。
なんじゃそりゃ…
そもそも、我が国の国名『日本』でさえ、
「にほん」「にっぽん」とどちらでもよいと政府が正式に言っていますから…
読みに対して柔軟(優柔不断?)な考えの国民性なんですよ(笑)
※ちなみに新聞記事では地名の「ケ」「ツ」は全て大文字で統一するというルールがあるみたいですよ。