妄想がバクハツだっ!! -2ページ目

妄想がバクハツだっ!!

オタクな私の緩やかな日常と



たまに爆発する妄想の記録です。

こんにちわ★‘ゆうなみ‘です_(。_。)_


さて今回から少し「手紙」をテーマに


物語を書いていけたらと思いますので


目を通してもらえるのなら幸いです。





   「手紙」

 ~第一章 ポストマン~


 校庭に咲いていた桜が散るように

いつしか自分も 言い様のない虚無感を感じていた。

何が不満で 何が不安なのか それすらも分からない。

画面からは世界史の授業を進める無機質な声が流れている。

 

「つまらねぇ~」

そんな俺の独り言は キーボードを叩く音に飲まれて消えた。


休み時間、まわりの奴は‘おしゃべり‘に夢中だ。

‘おしゃべり‘といっても、声を出すわけでもなく、

よくわからない隣の奴より、遠く離れた気の合う奴にしか

興味がないらしく、みんなPCに向かって楽しそうにしている。

チャットなんかする気分になれない俺はただ空を眺めていた。

ブゥーン ブゥーン ブゥーン

携帯が突然震えだして 思わず体が反応する。

 
:高木 隆
 :non titole
 なぁ今日終わったら遊び行こうや≧∇≦
  もうすぐテストやし┐(´∀`)┌
  その前にストレス発散にさっ★


 「めんどくせぇ」と心の中でつぶやいた。


 :To 高木 隆
 :Re
  うわぁ><ごめんっ!!
  行きたいやんけど今日もう約束しちまった。
  ほんまごめん!

返信を済ますと、そのまま電源を切り、鞄にほうりなげた。


学校が終わり、友達の誘いも断ったが、まっすぐ家に帰る

気分にはなれなかった。

とりあえずブラブラと歩いて帰ろうと思い歩き出した。

地下鉄を使えば、10分ぐらいで帰れるのだが

いくら心がダルくても、体が活動を求めていたようだ。

まぁ無駄なことが好きな年頃なんだ。


 30分ほど歩いていくと、驚くぐらい突然に町並みが消え

無限に広がるんではないかと思うような緑が広がっていく。

「都会っていっても、少し歩けばこんなもんかぁ」

ふと周りを見渡すと、大きな木に目がいった。

吸い寄せられるようにその木の根元へと向かう。

「ふぅ」

さすがに疲れた俺は 木の根元に大の字になって寝そべった。

「疲れたぞぉお~!!」


葉によって調整された光は 心地よくなんだか気持ちが昂ぶった。

「めずらしぃ客人じゃのぉ。」


「うぉっ!」


突然の声に思わず飛び起きた。体が心臓になったように

鼓動している。まわりを見渡すも誰もいない。

木々もこの大きな木1本で、隠れるような場所だってないはずだ。

「上じゃよ。上」


声に導かれるように 視線を上げる。

太い枝に腰を下ろし、パイプをふかす老人がそこにいた。

黒に深い緑を落としたような落ち着いた色に鮮やかな

白いストライプが光る上下のスーツ。首元にはネクタイの

代わりに、大きなゴーグルが顔を覗かしていた。

年齢にあってるのかあってないのか良く分からない格好だが

なんだかその老人の持つ空気は嫌味を感じさせなかった。


「じーさん あぶないぞっ。そんなとこにのぼってたらっ。」

「まだまだお前さんのような、子供には負けんよ」

そういって顔のシワを動かしながら豪快に笑った。

「はいはい、じゃぁ そんなとこでなにしてんだよ?」

「ここは ワシの仕事場じゃ」

「仕事場?  なんの??」

正直 ボケてんじゃないだろうか?だいたいこんなとこで

なんの仕事するんだ?

「ここに届けられた‘手紙‘を配達するのがワシの仕事じゃ」

「‘手紙‘?」

「なんじゃ。‘手紙‘も知らんのかっ!」

そう言ってまた豪快に笑うじーさんの目は少し寂しそうな

気がしたんだ。


「おじーさん またお願いできますか?」


突然後ろから声がした。振り返ると、人当たりのよさそうな

青年が立っていた。

「おお待ってたよ。まかしときなさい」


そういってじーさんはまたシワを動かして笑った。

青年は四角い紙を取り出して、じーさんに渡すと

じーさんと俺にそれぞれ頭をさげて 立ち去った。

「なんだかいい人だねぇ」


同性ながらも好感をもてる人だった。

「‘いい人‘かどうかは知らんがワシは彼を好きじゃな」

「同じじゃんか」

年をとるといちいち言う事がわかりにくい。

「ほれこれが‘手紙‘じゃ」


じーさん曰く、相手へのメッセージを書いて、それを

封筒にいれて送るものを‘手紙‘というらしい。

俺が「メールと同じじゃん」っていったら


おもっいきりどつきやがったっ!

すぐ相手に届くし便利だと言ったらまた

どつかれた、、。 

「メールは誰が打っても同じじゃ。



たしかに読みやすいし 相手にすぐ届く。



じゃが手書きの文字は読みにくくても

その人の‘心‘が写される。



文字からその人を読み取れる んだ。



‘手紙‘には嘘は書けん、メールと違ってな。」

いまいちじーさんの言うことは分からなかったけど

なんだか胸が痛かったんだ。

それから俺は学校が終わるとじーさんのとこで時間をつぶした。

じーさんのとこには毎日色々な人が尋ねてきて

なんだかそれが新鮮だった。気づいたらずっと感じてた

虚無感もいつのまにか姿を消してたんだ。

「なぁ、じーさんの名前聞いていいかな?」

「名前なんぞ忘れたわい」


無駄に笑うじーさん

「そうじゃな、‘ポストマン‘って呼んでくれ」

「ポストマン?」

「ワシの仕事の名前じゃよ」

「ふ~ん、、。‘じーさん‘でいいやっ」

「生意気なガキじゃ」


そう言って じーさんはまた豪快に笑った。


「お、‘じーさん‘ 彼が来たよ」


いつもの感じのよい青年がゆっくりと

大きな木に向かって歩いてきた。


~つづく~




先日初めて‘手紙屋‘という場所に入ってみました。


手紙なんてめったに書かないですし


手紙を買うのもコンビニや郵便局でしたから(汗


そこの店主とお話をさして頂いて


ささやかながら心に思うことがありまして


あの時の感覚を伝えることができればよいと思い


今回「手紙」で物語を書こうと思い立ちました。


駄文ではありますが、おつきあいいただければ幸いです_(。_。)_



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