太郎という営業がいる


ただ、この人 残念ながら仕事ができない


人とコミュニケーションもとれない


しかし取引先の場所に異様に詳しい


知ってる取引先の話になると


カルタ取りのようにまっさきにいいだす


○○会社は縦長の会社です


○○会社は車が止めにくいです

横長ですから


そんなどうしようもない太郎に


上司がなにを血迷ったか専門職の試験を


うけさせようとした


コースとしては簡単なコース


わたしは いやそれはあかんと


大声でのけぞった


上司は言った


今回はチャレンジ制度となっていて


半年間のお試し期間がある


自分を見つめ直す為の最初で最後の試験だと




しか〜〜し


お試しをしてもらう


ための みんなが突破する


簡単な面接に唯一落ちた


上司は意気消沈


本人はいつも通り



上司に確認した


なぜ、なぜ土俵にも上げて貰えなかったのかと


落ちた面接はこのようだったと


まず


お疲れさまで〜すと着席


椅子の横の肘掛けに肘掛け


質問には何も答えれなかった




結局 太郎は


呼ばれたから


行ってあげたという


スタンスなのか?




さすがに僕もダメージ受けたし


落ちたと言ってもリアクションなし


何考えてるかわからない


ここまでみんなが言ってたように


酷いと思わなかったと



いやいや何見てたん


酷いやん


仕事も出来ないし


くしやみは力一杯して


周りかえりみないし



その反応にあたしは引いたわ


まあ判定する人がまともだったと


気づかせてくれたけど




なんか 怖くなったきた


何を考えて毎日会社に来るのか


しかし今日も太郎は出来る営業風で


上から物を言ってくるのである