素敵なお店 | CittY的 水中生活日記

素敵なお店

わたるです。


最近ときどき行くようになったスタジオの近くにお気に入りのお店がある。


「お気に入りの店」 って書けばなんかオシャレっぽいけど、オシャレとはまったく正反対に位置する古くて汚いラーメン屋。

きーったないラーメン屋っていうか食堂っていうか、なんかそんな感じのその店が妙に気に入ってまった。



ま、単純に安くて量も多くてそこそこうまいってのも理由やけど、通うにはそれだけじゃない要素が必要で、その店は完全に雰囲気が他の店と異なってる。



入り口の、料理の見本が変色しててどれもこれもまずそうなところとか、その入り口にある見本の料理はなぜか店内のメニューに一切載ってないところとか、壁紙やテーブルとかのインテリアに一貫性がなく内装を適当にそろえちゃった感とか。

レトロと言うとオシャレになってまうでレトロとは言わない。

「キタナイ」って表現がぴったりやと思う。


なんかいいと思ったのはそんな適当にガサツなところかもしれん。



そしていつも行くたびに、その地域でもかなりダメなほうに部類されるであろう落ちぶれた感じのおっちゃん達が一人二人必ずいるのだ。

今日も、「予約席」って席で一人熟睡してたし、僕の隣のテーブルにはお互いをなぐさめあったりしてる暗くて重い空気の二人(どちらもおっちゃん)がいたし。

一人でベロンベロンになってもなおビールを飲み続けて椅子からずり落ちたまま床に座ってるおっちゃんもいる。



将来こうはなりたくない!と思わせてくれるし、そんな状態のおっちゃんたちを無言で放置してる店のおばちゃんとかもなんかいい。

最近わかったけどあの「予約席」ってやつは、おっちゃんがテーブルに突っ伏して寝はじめたら置かれるシステムみたい。



まずは東京ウォーカーあたりでとりあげてくれればいい。 そして次のミシュランにでも選ばれればいいと思う。