今年は 初詣に 行きそびれたので
新しい 厄除け御札を もらいに 川崎大師へ
競馬場の 裏を 走り 路地を 入ると
どこかで 見たような 公園と 公衆トイレ
一年ぶりに 見る塔は 相変わらず 空へ 金色の角を 伸ばし
火と 煙と 人の願いは 陽の光と 混じって
穏やかな 期待となって たなびいている
幸運も 不運も 定まらぬ 白い目の 達磨
いつもと 変わらぬ 土曜の午後
いつもと 変わらぬ おじさんと おばさん
帰り道の 多摩川沿い 水門の 近くには
いつもと 違う 人だかりと カメラと マイク
あの 不運と 不幸と 悲しみは ここで起きたのだ
暖かい 日差しの 土曜の 昼下がり
公園には 子どもの 笑い声が 響き
川原の グラウンドには 少年野球と 少年サッカーの 歓声が こだまする
仲間 友情 嫉妬 誤解 逆恨み 悪ふざけ 狂気
穏やかな 日常の すぐ隣に 口を開けた 闇
どうすれば 僕らは もっと 大きな 光で 闇を 追い払えるだろう



