忘れるからね -3ページ目

10月12日、久々にボクシング観戦遠征に出かける。矢吹正道×ノンシンガのIBF世界ライトフライ級タイトルマッチがメインの興行だ。

翌日の13日、14日に東京でエグいイベントがある。本来ならそっちに行きたいのだけど、休みが取れない、旅費が嵩む、2泊しなくてはいけない、など越えるべきハードルが多過ぎる。

そこで12日である。場所は愛知で行きやすい、久々に友人とも会える。

ボクシングにかこつけて、友人と久々に会って話すのが一番の楽しみだったりする。

住む場所が離れた友人とは、何かないとなかなか会えない。

こういうとき、共通の趣味は便利だ。

今から楽しみでしようがない。

少ない小遣いでやれる遊びは限られているが、楽しみを持てるだけ贅沢で裕福なのだと思う。

何年か前に台風で4日ほど停電したことがある。

うちはオール電化だから、酷く困った。

電気がないだけで、あんなに困るとは。

楽しみどころか、今日をどう凌ぐか。

それだけにしか思考がいかなかった。

今回の台風も戦々恐々のおもいで動向を見ていたのだけど、どうやら大丈夫そうだ。

当たり前だけど、楽しみが持てる生活は幸せだ。

目にゴミが入っただけで、人はその事以外考えられなくなる。

未来を思うなんて、幸せなやつの特権だ。

思い描く未来が良いにつけ悪いにつけ。




「渇水」 2022年 日本 監督 高橋正弥

水道料金を滞納している家庭を周り、期限までに払えなかった家庭の水道を止める係の青年から中年に差し掛かった男が主人公。

病むて。この仕事は病む。

僕には絶対無理だな。

水道止めるとか、その家庭の未来を奪うような錯覚に囚われてしまう。 

水道ってしかもライフラインで一番最後に止まるらしいし、尚更無理だ。

仕事だから…よく聞くし、僕自身たまに言ったりするけど、どこまでそんな感覚が有効なのか。

仕事と割り切れるラインはどこにあるか。

考えさせられた。