自分が子どもの頃、大人は何でも出来ると思っていた。何でも知っているし、何でも買える、どこにでも行ける。そんなふうに思っていた。
しかし、実際自分が大人になってみると、何も出来ない。何も知らないし、節約に節約を重ねないと欲しい物一つ買えないし、休みが少ないのでどこか行くにしても、近郊で遠くには行けない。
大人になったとこで、社会の子どもになるってだけで、感覚的には子どもの頃とそう変わらない。
今まで親が面倒見てくれていたのが、学校に代わり、会社に代わる。
ただ、親子関係や学校なんかと違い、仕事は0点だとまずい。給料が貰えないどころか職を失う危険がある。だから、ある程度の点数は取れる様に頑張らざるを得ない。
その分、子どもの頃よりは多少しっかりはするのかもしれないが、その程度の違いしかない。
小遣い貰ってテキトーに生きてるって意味では、何ら違いはない。
自らの成長を省みてつくづく思う。
人生は短い。
監督 シャーロット・ウェルズ
離れて暮らす父娘が、10代の夏休みをともに過ごす。
その頃の父親の年齢に達した娘が、その頃の父親に想いを馳せる。
僕には子どもがいないが、いたとしたらとんでもない迷いのなか育てたろうと思う。
世の父親やってる人たちは偉いと思う。