エンドロールのつづき | 忘れるからね

夢や目標といったものを持つのが下手だ。

今も場当たり的に日を過ごし、眠たい日常を生きている。

最初に大きな夢を持って努力邁進、それを叶える人もいれば、目の前の目標を一つずつ越えて、気がつけば大きなことを成し遂げていた、という人もいるだろう。

そう、やはり何かやり遂げる人は、夢か目標を持つことが必須で、手ぶらでただ世の成功者と同じものを欲しがっても無理な話。

日々笑って過ごせれば、とかいかにもささやかな夢っぽく爽やかに言ってのける人をたまに見かけるが、それだっていろんな事が起こる人生、実は相当に難しい。僕はそんなことは無理だと、かなり前に諦めている。

一発屋と呼ばれる芸人のネタでいつまでもは笑えない。

毎日美味しい物ばかりを食べていればそれが当たり前になり、もう少し美味しい物が食べたくて笑えなくなるかも知れん。

毎日の労働による加圧で、たまの休みが嬉しい。

変わらないものなど何一つ無い世の中で、日々笑って過ごす。凄まじい精神力が要求される。

無理や。僕は、ツライことはツラいし、痛いこともちゃんと痛いし、困難はしっかり困難として受け止めるから、これらのことが起こると全然笑えない。

他人のささやかっぽい夢や目標にも、こんなことを思ってしまうくらいだから、夢や目標を持つことが僕には至難。

持てる人をみると素直に感心する。



「エンドロールのつづき」2023年

インド、フランス合作 監督 パン・ナリン

本作監督の自伝的物語らしい。

幼い頃から持ち続けた夢を叶える。なんて素晴らしい人生だろう。