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題名・羅生門・鼻
著者・芥川龍之介
発行・新潮文庫あ1-1
昭和43年7月20日発行
平成17年10月15日69刷改版


教科書にも載っていた「鼻」を始めとして、平安の世を舞台とした世俗の物語が8編収録されています。
当時の王朝社会がわかりやすく描写されていますが、これらの物語ほとんどに元となった説話があります。いわゆる出典ですが、そのほとんどが「今昔物語」からの出典となっているようです。

各作品は芥川独自の解釈や脚色もあるでしょうが、「今昔物語」というのはとてもリアルな説話集のようですね。
当時の人々の心情は、現代の我々とさほど変わらなかったりまた驚かされたり。

機会があればぜひ「今昔物語」の方も読んでみたいです。