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題名・愛しのティーナ
著者・松本葉
発行・新潮文庫ま-16-1
平成9年11月1日発行


久々の100円文庫です。
実はこれは、以前読んだものを読み直ししました。
副題にイタリア式自動車生活とあります。

カー雑誌編集者だった松本さんが、イタリアに住む事に。
当然車欲しい♪となり、安い車を探します。
購入したのは、古いチンクエチェント!
ちっちゃくて丸い、愛らしい車です。
それから繰り広げられるイタリアの車社会での不思議な出来事や、トラブル続出の愛車の話、さらにはイタリアの全く普通の私生活まで、とても興味深く書かれています。

これを読むと、特に古い車との付き合いは、大変ではあるものの、すごく温かみがあるなあと感じさせられます。

現代の無表情な車達とは違い、日々表情が変わる昔の車は、まるで生き物を飼うかのような毎日を過ごせるようです(笑)

さて、これで10万キロ超えキャロルの購入も、怖くありませんね!?

豪華な装備なんていらない、ハイパワーなエンジンなんていらない。
個性的な古い車に対して肯定的になれる一冊です。