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購入データ
題名・びんぼう草
作者・群ようこ
発行・新潮文庫む-8-3
初版・平成6年2月25日
平成10年10月15日二十一刷


ユーモアがあり、明快な文章を書く群さんの短編集です。
7編収録しています。
どの作品も、群さんらしく快活な内容ですが、なかなか心にしみる部分も少なくありません。

当然面白い!

特に最初の「満員電車に乗る日」
自分は社会に適応できないんじゃないか?と、会社を辞めた女性のその後を、深刻なのにどこか面白おかしく描いています。
社会のレールから脱線しそうになったり、途中下車したり…そんな時人は、自分だけ?と思いがちですが、これを読むと似たような人はいるんだなあ…と安心するかもしれません。

他の作品も、どこか自分に心当たりがあるような身近な悩みに負けまいと思える、いい話達です。

群さんの本は人前で読んではいけません。
ついにやにやしてしまいますからね(笑)