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購入本データ
題名・それから
作者・夏目漱石
発行・角川文庫な1-7
初版・昭和28年10月5日
平成6年6月15日改版57版


王道の夏目です。
本来夏目は新潮文庫が定番ですが、角川のがありました。
イラストが「わたせせいぞう」なのが時代を感じさせますね(笑)
意外にいいです。

『それから』は夏目前期三部作の二部目ですね。
ちなみに一部目が『三四郎』、三部目が『門』です。
この三部作は、主人公の男が皆ダメダメで(笑)情けない。
自分に自信を無くした時に読むといいかもしれません。

『それから』の主人公代助は、親の金で暮らしテキトーに生きています。
今でいうニートですが、ひきこもりというわけではありません。

なんと、自分の好きな女性を友人に嫁がせておきながら、やっぱり好きだから自分と一緒になれ…という、とんでもない男です。
そして友人に談判します!
当然修羅場です!

後半はドキドキです(笑)
しかし、親の金で生きている男ですから、立場の悪さはどうしようもなく、どんどん状況は悪化します。

昔の人達も、色々あったんだなあ~と思わせるドタバタ小説ですね。

それから、それから、の展開ですが、最後もそれから?で終ります(笑)