没後30年 | へんな話ですが

へんな話ですが

日々の中で、ふと考えたこと、感じたことを書いてゆきたいと思っています

 私は今も、他の小説は読めないほど清張さん一本(かつて司馬遼さんに入れ込みましたが)です。

 今日、雑誌の案内記事で“文芸評論家”さんが3点ほど清張さんの小説と実際の事件を比較提示して、その指摘の鋭さ先見性を、さすが「元新聞記者」と褒めているのを見ました。

 でも、清張さんは新聞社では挿画や広告など担当させらていて、新聞記者には残念ながらなれなかったのです。

花形の新聞記者になれなかった鬱屈が、かずかずがあの素晴らしい小説の素になったのです。

 小学校出の清張さんは、歴史と社会を生涯千本の作品で深掘りし、遺稿『神々の乱心』(3回以上読みました)にまで辿り着いた文豪になったのです。


 『清張通史』は古本で買って(図書館だとすぐ貸出期間終了)いつも枕元に置いてあります。