『ディア・ファミリー』大泉洋×月川翔監督が初タッグ!家族の愛の実話を映画化!! | C2[シーツー]BLOG

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川本 朗(カワモト アキラ)▶名古屋発、シネマ・クロス・メディア
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大泉洋×月川翔監督が初タッグ!
「娘を救いたい―。」その想いはやがて、16万人の心臓病患者を救った。 22年に及ぶ<家族の愛の実話>を映画化!


 生まれつき心臓病疾患を持っていた幼い娘・佳美に突き付けられた「余命10年」という宣告。どこの医療機関でも治すことが出来ないという現実。そんな絶望の中、小さな町工場を経営する父・宣政は「じゃあ俺が作ってやる」と、人工心臓を作ろうと立ち上がる。
 

 知識のない中で始まった医療器具の開発は、限りなく不可能に近く、前途多難だった。「ただ娘の命を救いたい」という一心で、父と母(陽子)は人工心臓・カテーテルの勉強に励み、有識者に頭を下げ、資金を用意して何年もその開発に時間を費やす。あらゆる医療関係者にそっぽを向かれる中、佳美の命のリミットは刻一刻と迫っていた……。


 2019年に文藝春秋の連載「後列のひと」で取り上げられた、ビニール樹脂製品の町工場の経営者・筒井宣政(東海メディカルプロダクツ前社長)が生み出した、世界で16万人もの命を救ったIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルの誕生秘話は多くの反響を呼び、感動を与えました。

 

「ただ娘の命を救いたい―」という一心で、知識も経験もない状態からの医療器具開発という不可能に挑み、のちに16万人の命を救うこととなる家族の愛と絆が織りなす奇跡の実話を、多彩な才能で多くの人々に愛される名優・大泉洋を主演に迎え映画化することが決定いたしました。

 

 余命10年を宣告された娘を救うために、すべてを投げうって「IABP バルーンカテーテル」の開発に挑んだ筒井宣政氏をモデルとする坪井宣政を演じるのは、2022 年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」での好演や、3 年連続での紅白歌合戦の司会、主演映画『月の満ち欠け』(2022年公開)で第46回日本アカデミー賞優秀主演男優賞の4度目の受賞など、マルチな活躍を見せ、絶大な人気を誇る大泉洋。実

際に愛する一人娘を持つ大泉は今作に臨むにあたり「脚本を読んだ時「私の命はもう大丈夫だから、その知識を苦しんでいる人のために使って」という台詞に心を突き動かされました。自分も子供の親として、引き受ければとても苦しい撮影期間になるということは予想できましたが、娘の命を救いたいという一心で立ち上がり、絶対に諦めないこの家族の強さが観た人を必ずや勇気づけてくれると信じて、出演を決めさせていただきました」とコメント。圧倒的なパワーを持つ大泉が、どんな時でも諦めなかった宣政の熱い想いを繊細に、大胆に体現する。

 

 そして、今作のメガホンを取るのは、『君の膵臓をたべたい』(2017 年公開)、『君は月夜に光り輝く』、『劇場版 そして、生きる』(共に2019 年公開)など、死生観にまつわる感涙作を生み出してきた月川翔。筒井家の実話に感銘を受けた月川監督も2児の父親であり、ぜひやりたいと快諾。今作への想いを「[心臓に難病を抱えた娘のために、町工場のお父さんが医療機器を開発した実話]と聞いて、

何としてもこの実話の映画化は自分でやり遂げたいと思いました。僕が最も感動したのは、この医療機器が今も世界中で多くの命を救い続けているという点です。このご家族への取材を重ねていくうちに、誰かが亡くなって悲しいという話ではなく、誰かの命が救われていくことでの感動を届けたいという思いが高まっていきました」と語っています。

 

 娘の為にがむしゃらに奔走する宣政を献身的に支える妻・陽子を演じるのは『明日の食卓』(2021 年公開)での母親役でも好評を博し、現在もドラマ「ゆりあ先生の赤い糸」で主演を務めている菅野美穂。宣政が迷った時には「次はどうする?」と頼もしくお尻を叩き、夢の実現の為、共に歩む強さを持つ陽子への想いを「何度上手く行かなくても、諦めずに、その度に工夫して再び挑戦する姿勢に、父の

娘への強い思いが、諦めきれない愛情が浮かび上がって、胸を掴まれたような気持ちになりました。また、奥さまの陽子さんにオンラインでお話しを聞かせて頂き、陽子さんのお気持ちを預かって、役を全うできればという思いで現場に通っていました。ご家族の奇跡の実話を受け取っていただけたらと思います」と語っている。陽子の頼もしさ、そして今作で初めての夫婦役となった大泉との掛け合いにも注目だ!

 

 「余命10年」を宣告される心臓病疾患を抱えた娘・佳美を演じるは福本莉子。韓国では邦画実写映画の観客動員数歴代2位を記録した『今夜、世界からこの恋が消えても』(2022 年公開)でヒロインを演じ、第 46 回日本アカデミー賞新人賞を受賞するなど成長著しい福本は、「私が演じた佳美さんは生まれつき心臓に疾患があり20歳まで生きられないと医師に宣告されていました。それでもいつも前向きで一家の太陽みたいな存在だった佳美さん。撮影に入る前にご家族にお会いさせて頂き当時のお話を伺い、佳美さんが何故こんなにも強く優しいのかが分かりました。ご家族や佳美さんの想いを胸に精一杯演じさせて頂きました」とコメント。生きることを諦めず、儚さと凛とした強さを持つ佳美役で新境地を切り開く。

 

 佳美の姉で坪井家の長女・奈美を演じるのは連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」(2021 年放送)でヒロインを演じ、2024 年には主演ドラマ「となりのナースエイド」や舞台「千と千尋の神隠し」の千尋役に抜擢、出演映画『変な家』の公開も控える川栄李奈。坪井家の3姉妹を支える役どころを演じた川栄は「作品が始まる前に、ご家族のみなさんとお会いし、奈美さんとはリモートでお話しをする機会を頂きました。 奈美さんが「妹の前では明るく振る舞っていましたが、陰ではずっと泣いていましたよ」 と仰っていて、いつも明るくみんなを励ましてくれるお姉ちゃんと 辛くて苦しくて気持ちが溢れ出す奈美さん、その両面を精一杯演じようと、自分なりに一生懸命役に向き合いました」コメント。時に厳しくも優しさで姉妹を包み込む奈美を熱演している。

 

 奈美と佳美の妹で末っ子・寿美を演じるのは、大河ドラマ「おんな城主 直虎」、連続テレビ小説「わろてんか」の両方で主人公の子役時代を演じるほか、洋画の吹き替えや CM 出演などでも話題となっている若手実力派の新井美羽。今作への挑戦に「作品に入る前に、実際に寿美さんにお会いする機会をつくってくださり、ご家族のことや姉妹の関係性について聞かせていただきました。役作りをする上で、家族としての立ち位置や、どんな風に演じたらいいのだろうと悩むところはあったのですが、寿美さんが「好きなようにやっていただいて大丈夫です。」と言ってくださり、心強かったです」とコメントを寄せており、寿美として、感情豊かに姉たちへの愛を体現している。

 

 大泉洋と月川監督は今作が初タッグとなり、撮影中も細かくディスカッションを重ね信頼関係を構築。日本の映画界が誇る俳優×監督が筒井家の面々と対話をしながら役作りを重ね、1970 年代、80 年代、90 年代、2000 年代と 4 つの時代を完全再現し、“絶対に諦めない家族の絆”を作り出す。

 

 そして本作の映画化成立の為には無くてはならなかった存在がノンフィクション作家の清武英利。20 年以上に渡り筒井宣政氏との親交があり、連綿と続けてきた膨大かつ緻密な取材と連載などをもとに製作陣が脚本開発を出来たことで幾重にも渡る時代を経てきた筒井家の歴史を紐解く物語が完成しました。その脚本を手掛けたのは 『糸』(2020 年公開)、『ラーゲリより愛をこめて』(2022 年)など、数々の名作を手掛けてきた林民夫。また、清武によるこの取材リソースは 2024 年 4 月に文春文庫より「アトムの心臓『ディア・ファミリー』22 年間の記録」というタイトルのもと、本作の原作として刊行も決定しました。

 

 そして、実際に愛知県でもロケを実施!愛知県フィルムコミッション協議会、春日井市観光コンベンション協会、なごや・ロケーション・ナビ、とよはしフィルムコミッション、豊川市観光協会、ロケーションナビ・にしおの協力のもと、“ものづくりの愛知”から、愛に溢れた作品が完成した。

 

 本作、『ディア・ファミリー』は 2024 年6月14日に公開が決定。絶対にあきらめない家族が起こした大きな奇跡の物語に乞うご期待!

 

『ディア・ファミリー』

2024年6月14日(金)より全国東宝系にて公開

公式サイト

STORY

“ただ娘の命を救いたい”、その一心だった――。

生まれつき心臓疾患を持っていた幼い娘・佳美は【余命 10 年】を突き付けられてしまう。

「20 歳になるまで生きられないだと…」

日本中どこの医療機関に行っても変わることのない現実。

そんな絶望の最中、小さな町工場を経営する父・宣政は「じゃあ俺が人工心臓を作ってやる」と立ち上がる。

医療の知識も経験も何もない宣政の破天荒で切実な思いつき。

娘の心臓に残された時間はたった 10 年。

何もしなければ、死を待つだけの 10 年。

坪井家は佳美の未来を変えるために立ち上がる。

絶対にあきらめない家族の途方もなく大きな挑戦が始まる――。

 

DATA

■タイトル:『ディア・ファミリー』

■原作:清武英利「アトムの心臓『ディア・ファミリー』22 年間の記録」(文春文庫)

■監督:月川翔

■脚本:林民夫

■音楽:兼松衆

■出演:大泉洋、菅野美穂、福本莉子、川栄李奈、新井美羽 ほか

■制作プロダクション:TOHO スタジオ

■配給:東宝

 

(C)2024 映画「ディア・ファミリー」製作委員会