白露 重陽
陽極まれば、陰に転ず✳︎
露芝の袋帯、この時期にどうしても締めたかった。
お茶のお稽古で、ようやく。
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お茶のお稽古では、先生がとうとうとお話しくださる。
なぜこの動きになるのか。
季節のこと、室礼のこと、お点前のこと、お茶のこと。
はたまた、時世のことまで。
そういうさまざまなお話を伺うのが好きだし、
「なぜ、どうして、そうなったのか」
その紐解きを聞くことが、何より人生の糧になると思う。
先日、奈良倶楽部の谷さんの東大寺早朝ツアーに参加した。奈良倶楽部
4時40分、集合。二月堂の朝の鐘を聴く。
本当に、知らないことばかり。
人が人に焦点を当て、その方の功労を教えてくださる。
誰が、何を考え、どうしたのか。
そして、そのことについて、その方はどう思ったのか。
実際にその場へ赴き、空気ごと味わいながら伺える。
それが個人ツアーの良さであり、学びの深さなのだと思う。
秋になると思い出すのは、
京都御所で虫の音を聴くツアー。
虫の音を聴き分け、長夜を楽しみ、
歌を送り、思いを伝える。
そんな宮廷文化を作り上げ、伝えてきた人々の知識と感性。
その奥深さに、学びたい気持ちが溢れてきたことを思い出す。
忠内香織さんのツアーにも、よく参加する。
10月17日の興福寺南円堂ご開帳、
12月16日の東大寺初代別当・良弁のご遠忌。
奈良の町が俯瞰で分かり、
東大寺の成り立ちが立体的に見えてくる。
香織さんのYouTubeもよく拝見する。
穏やかな語り口で、ずばり核心に触れられるお話が、とても面白い。
ホテル尾花の中野聖子さんのお話も大好きだ。
昨年のお水取りの期間には、こっそり二度もお話を拝聴した。
平城宮跡歴史公園のいざない館でのお話には、涙した。
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今の山形県…米沢藩の名君、上杉鷹山の伝記を読んだ時のこと。
養蚕などを産業として藩の財政を立て直し、潤した鷹山公。
晩年に「なぜ、誰も思いつかないような改革ができたのですか」と問われ、
「思い出すのは幼少期のこと。
城にいる女性たち、どの部屋に行っても、すごく可愛がってもらえた。
丸ごと愛してもらえたから、自分は何かできるんじゃないかと、力が湧いたのだ」
というようなお話をされていた。
なるほど。
幼少期に、自分の存在を丸ごと受け止めてもらえた経験が、
大人になった時の力になるのか。
それを読んで、子どもには、
ジョン・レノンがオノ・ヨーコと出会ってしまった時のように、
「YES」の気持ちで接しようと心に決めた。
家族や周りの方々のおかげで、
子どもたちはすくすくと育ち、
私も子育てを楽しませてもらっている。
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季節のこと、歴史のこと、人のこと。
知れば知るほど、世界は広く、面白くなる。
そして、そういうお話を伺えることが、
今の私の楽しみのひとつなのだと思う。
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