いいニオイしかしなくなったら終わり。

縁あって　モデル事務所でお仕事をさせていただいていました。

「ただのキレイな人」ではモデルになれないのは当たり前なのですが

大手の事務所に所属しちゃうと

安心しちゃうモデルさんも　けっこういました

（気持ちはわかるけど）

今月　いくら自分にお金かけた？

どんなレッスン受けた？　どんな本を読んだ？　
どんな服買った？ 誰に恋をして、フられた？

どんな人に会った？　どこに行った？　どんなもの食べた？

違和感があるようなところに　どのくらい飛び込んだ？

それはなぜ？

そういう泥臭いところを　もうやらなくなるんだよね。

そうだよねえ。

そういうシロウトでもできる泥臭いことを　 やらなくて済むように　
がんばって　がんばって　やっと大手に入ったんだもんねえ。
 

いや、ダイエットとか努力しているの知ってるよ？
何もしてないわけじゃないのもわかる。

でもさ、サッパリとした　いいニオイしかしないの。
味気なく、深みも幅もなくなって、つまんない
つるりと何も引っかからない　うすっぺらさ。
 

ヘドロで磨かれなくなったモデルさんは
もはや「ただのキレイな人」になっちゃうんだよねえ。
 

そういう人は、歳とったら終わり。
先がないの。

なんかそういうタイプのモデルさんのアタリ年なのか？

っていう年があり

「アドバイスくれるんでショ？売ってくれるんでショ？
紹介してくれるんでショ？

だって　それが事務所の仕事だもんね？」

無意識だろうし、悪気はないんだろうけど　
そういう態度が透けて見えておりました。

ヨーロッパの格言に 「賢い男と　愚かな女のカップルは成立する。
男にとって　女に尽くすことは　何よりも代えがたい歓びだから。

でも、愚かな男と　賢い女のカップルは成立しない。
何もできない男は　存在する価値すらないからだ」
っていうのがあるんだって。

あまりにもメンズモデルさんたちの　「やってちょうだいよ」攻撃に
「馬鹿な男は　どうしようもないのよ！？」

って全スタッフに向けたメールで　雄叫びを上げてた事務所のボスの怒りは相当なもので。

明日　オフィスに来るらしいけど　１日中怒るんだろうなあ(≧◇≦)
って戦々恐々だった。

私はちゃんと泥臭くなれているかしら？

誰かから　みっともないと笑われても　
自分に恥じない　胸を張れる自分かな？

のんびり屋の夫の尻をたたいているつもりで　
やっぱり賢いのは夫のほうで　
私はうまくあしらわれながら　 花を持たせてもらっているのは
私のほうなのかしら？　 

・・・・反省なんかするもんか。今からでも　できること全部やって　感謝してやる

って言いながら　あのときは　ボスの機嫌取りに　ちょっとチョコレート渡してみたのでした～


 

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