地獄の1時間が始まった。

まずは、人工的に破水させるということで、家族はいったん分娩室の外に出された。

ドアの向こうから、嫁の絶叫が聞こえてくる。

分娩室に戻ると、嫁の腰の周りが羊水でぐゅしょりと濡れていた。


「子宮口が開きやすいように、四つん這いの態勢で頑張りましょう」

医者からそう言われ、満身創痍の嫁を何とか四つん這いの態勢に持っていく。

一つ一つの動作の間にも痛みが走るようで、嫁は今にも死にそうな顔をしていた。