日経平均 -1.34%(27901.01→27527.12)
ドル建て日経平均 -2.11%(204.94→200.61)
CME日経平均 -1.57%(27700→27265)
ダウ -1.66%(33476.46→32920.46)
S&P500 -2.09%(3934.38→3852.36)
ナスダック -2.72%(11004.62→10705.41)
日経平均PER 12.66→12.58
日VIX 18.04→17.76
米VIX 22.83→22.62
欧VIX 21.40→21.32
ドル円 136.60→136.71
金 1809→1803
原油 71.02→74.50
米2年債 4.34→4.18
米10年債 3.59→3.49
米10年BEI 2.26→2.13(2021年2月1日以来の低水準)
MOVE指数 132.8→113.65


1週間お疲れ様でした。
まず木曜はECB理事会のタカ派姿勢を受けて欧州の金利が急上昇した影響を受けて米国市場もマイナスで始まりました。

ゼロヘッジより引用

 


金曜も欧州金利上昇の勢いは収まらずに欧州市場寄り付きと同時に米国先物も下落が始まり、寄り付きの2.7兆ドル償還のSQを通過して買い戻され始めましたが、デイリー総裁の「市場がインフレに対してなぜそんなに楽観的なのか理解できない」という発言をきっかけに金利低下とともに下げ幅拡大しました。
最後は大引けの1兆ドル償還のSQに向かって買い戻される忙しい展開で年内最後の大イベントデーの出来高は大商いとなりました。
それでも日米欧ともにVIXは先週末よりも低下しています。
BEI景気減速とインフレ縮小を織り込み始めて昨年2月1日の低水準にまで低下しています。

 

ゼロヘッジより引用




ちなみにデイリー総裁の「市場がインフレに対してなぜそんなに楽観的なのか理解できない」という発言についてですが、来年のGDP予想は1.2→0.5%と9月時点から大きく下方修正されていますし、失業率に関しても今年の3.7%から4.6%に大きく悪化すると予想されているのですから「楽観的」と考えているんは言えないのではないかと思われます。

モルガンスタンレーより引用



ユーロ圏PMIは48.8と市場予想(47.1)を上回り2か月連続で上昇しました。
製造業PMIは47.8、サービス業PMIは49.1とそれぞれ市場予想(47.1と48.5)を上回っています。
一方、米国PMIは44.6と市場予想(47.0)も下回って2020年5月以来の低水準となっています。
製造業PMIは46.2、サービス業PMIは44.4とそれぞれ市場予想(47.7と46.8)を下回っています。

 

ゼロヘッジより引用



 

これらのファンダメンタルを元にチャートを見ながら金曜の日経平均を振り返ってみます。
今週のCME日経平均先物の値幅は27130~28245となり、現物(指数)は週間で372.89円下がりました。



金曜の日経平均の日足は中陰線でした。

75日線(27529円)を下回りましたが、ボリンジャーバンドマイナス2シグマ(27563円)も下回って反発が期待できるところではあります。

ドル建て日経平均も200.61と11月22日以来の200ドル割れ目前となっています。

ただ、円建てはザラ場で先週木曜の安値(27415円)もまだ割っておらずVIXもまだ17.76とレンジ内の調整の範囲内に過ぎませんが…。

 

 


来週の予定です。

月曜:
火曜:日銀金融政策決定会合、欧消費者信頼感指数(24:00)

水曜:CB消費者信頼感指数(24:00)

木曜:CB景気先行指数(24:00)
金曜:CPI(8:30)、米PCEデフレータ―(22:30)
 

最後の大イベントが通過したことで米国は徐々に人がいなくなりサンタクロースラリーに入るはずですが、ここで気になるのが12月4日のレポートで紹介した『2020年8月以降の値動きが2006年5月~2008年9月の値動きと同じ』ということで、当時と同じならクリスマス近辺でさらなる暴落があるということです。

クリスマスの暴落というと2018年を思い出すわけですが、そういえば当時も米中間選挙の年で利上げの終盤と今と似た状況でした。

当時のS&P500は下記のような値動きをしています。
今年は前月末(4080.11)から現在(16日)までで-5.58%となっていますが、当時も16日段階では-5.80%と似たような下落率でした。当時は前月末から24日大引けまでで-14.82%となっています。

ただ、SQ当日からの値動きとして見ればSQ通過後は株価は堅調ですし、2018年12月SQ当日のVIXは30.11もあるというところが当時と違うところではあります。

2017年SQ当日のVIX9.42→翌週のS&P500は+0.3%(翌週末のVIXは9.90)
2018年SQ当日のVIX30.11→翌週のS&P500は+2.8%(翌週末のVIXは28.34)
2019年SQ当日のVIX12.50→翌週のS&P500は+0.6%(翌週末のVIXは13.43)
2020年SQ当日のVIX21.57→翌週のS&P500は-0.2%(翌週末のVIXは21.53)
2021年SQ当日のVIX21.57→翌週のS&P500は+0.9%(翌週末のVIXは17.96)

2022年SQ当日のVIX22.62→??


ゼロヘッジより引用

 


また、FRBの利上げから1~2週後の株価は平均して良くないですが、4週後以降は平均してプラスになっているというデータもありますから、『もしクリスマスに下がったとしても一時的』だと願いたいと思います。

 

LPLリサーチより引用



これで今週のレポートは以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました