あたしのことは何も聞かず
自分のことだけ
喋り続ける太平洋に
正直
「つまんねーな。」
と思った。
聞きたいことがあったのだけど
目の前にいる
ウツボ下がりな
この男に聞く気になれず
ただ
「まーそんな人、選んだのはキミやしねー。」
だの
「しっかりしぃな。」
はたまた
別れ際には
「がんばりよ?」
まで
言ってしまった・・・。
なんなんだ・・・。
あたしは・・・。
聞きたかったこととは
2年半前の正直な気持ちだ。
結婚前の遊びだったのか?
言っていたことは本心か?
まぁ
そんなところだったのだけれど
どーでもよくなった。
聞きたかったのは
この男にじゃないから・・・。
確かに
現状を聞いて
あたしを選んでくれていたら
こんな現状にはなっていないだろぅ。
という
変な自信。
こんな男にするために
黙って(暴言は吐いたが)
身を引いた訳ではないのに。
という
がっかり。
結婚しなくてよかった。
という
安堵。
いりまじった想いが
処理できず
モヤモヤした。
あたしが太平洋だと思っていた
器の持ち主は
今や
おちょこの裏の
器の持ち主になっていて
ごめんやけど
笑えた・・・。
モヤモヤした気持ちや
言い表せない想いは
しばらく
考えさせられ
へこんだりするのだけれど・・・。
結局
なぜ太平洋があたしに会ったのか
わからないし
もしかすると
あたしを気遣って
優しい嘘をついてくれたのかも
しれない。
知らないでおこうと
今思う・・・。
太平洋改め
おちょこの裏と
会った
なかなかパンチのきいた
1時間ちょっとの後
あたしのとった行動は・・・。
現実に
日常に
戻してほしくて
彼氏の
きゃんたくんに
電話することだった・・・。
あたしの電話をとった
きゃんたくんは
なぜか
鼻歌を歌っていて
「もしもし?」
と言っても
しばらく鼻歌は続いた。
「どしたん?(笑)ゴキゲンやねぇ。」
と言うあたしに
鼻歌をやめ
「オレね。モモちゃん待ちよったん。」
と言った。
安心した。
ただただ
安心した。
あたしが欲しい安心感が
電話の向こうにあった・・・。
おわり。
かと思いきや
まだ
つづく・・・。