「どうした?いい線いってるから焦ったか?」
「何言ってんの?そんなに多くないから。いい加減なこと言わないでくれる?」
「じゃあ、勝手な事言われたくなかったら経験人数教えろ。ぶっちゃけ3桁は余裕やろ?」
「だから、なんでアンタに経験人数教えなきゃいけないの?そんなの言うわけないでしょ」
「清楚なフリすんな。お前がヤリまくってるのは分かってんねん。男とヤリまくらんと、そんなエロい体になれへんからな」
「アンタそれよく言うんだけど、カラダがエロいのはエッチしまくってるからって考え方なんなの?ホント発想が中学生だよね。私はフィットネスでスタイル維持してるの」
「なにがフィットネスや。フィットネスがセックスの事やろが。なんせお前はスポーツ感覚でセックスする女やからな。あ~目に浮かぶわ。こいつが汗だくになってアンアン言いながら、男と激しく絡み合ってるところが」
「ちょっと変な想像やめて!てかあんたAV見すぎなんじゃない?どうせジムのインストラクターとヤっちゃう人妻ものでも見たんでしょ」

私と宮田さんはこんな感じで言い合になったんですが、でも私も負けじと言い返したので、多分宮田さんは、私のこの挑戦的な態度に腹が立ったんだと思います。

なので、宮田さんは今度は楠木くんを利用して、私に恥ずかしい思いをさせようとしてきました。

「こいつなかなか素直になれへんわ。もうヤリマンなのはバレバレやのに無駄な抵抗しやがって。まあええわ。じゃあこいつらに聞いたる。おい楠木、お前はこのデカパイの経験人数どれぐらいやと思う?」
「えっ?いや、どうやろ?大倉さん結婚してるからなあ。でも、可愛いしスタイルいいから絶対モテるやろうし、メッチャ口説かれてそうっすよね。30人ぐらいっすか?」
「お前それ本気で言ってんのか?こいつがそんな少ないわけないやろ。遠慮せんでいいから正直に言ってみろ」
「えー、正直に言うんすか」
「おう。お前の今頭に思い浮かんでる数字を言え」
「う~ん。本人目の前にして言いにくいっすけど、大倉さんって結構多そうな気するんすよね。120人くらいっすかね?」

楠木くんがなんて答えるか、私もドキドキしながら聞いてたんですが、まさかそんなにたくさんの人数を言われるなんて予想してなかったので、120人って聞いた瞬間、動揺が思わず顔に出てしまいました。

すると、その動揺を見逃さなかった宮田さんは、このネタで私を責めれると思ったらしく、もっと突っ込んできたんです。

「120か!楠木、お前なかなかズバっと言うやんけ」
「いや、ちゃんと計算したわけじゃないし、なんとなくっすよ。でも僕が中学の時に、可愛くて胸デカい子おったんすけど、そいつ年上にむっちゃヤラれてたんすよ。大倉さんもそのパターンかなみたいな。泉州って祭りでヤラれるのも多いし。しかも係長もヤリマンって断言してるから、だったら120ぐらいヤってそうな気がして」
「なるほどな。なかなかええ推理するやないか。まあお前が大倉はヤリマンって思うのは当然や。なんせ大倉は、毎日Tバック履いてるドスケベ人妻やからな」
「はい。やっぱ人妻やのに毎日Tバックっていうのが大きかったっす」

楠木くんから120という数字を引き出した事に、宮田さんは満足そうな顔をしてたし、しかも、「おいデカパイ!お前楠木からヤリマンやと思われてるみたいやぞ」と今度は私に話を振ってきたんです。

なので、楠木くんの方をチラッと見たんですが、楠木くんも私の顔をじっと見てたから目が合ったので、恥ずかしさでどうしたらいいか分からなくなった私は、「えっ?」と答えるのが精一杯でした。

だから、私が口ごもってるのをいい事に、宮田さんはさらに追いつめてきました。