この数カ月コロナの報道をみるたび

気分が沈むことが多かった。

 

 

今世界中で沢山の人が苦しんでいる。

にも拘わらず自分は努力しているわけ

ではないのに幸せに暮らせる環境に

身を置けている。

 

 

この現実が私は恵まれていると感謝

すると同時に私自身を苦しめていた。

けれど昨日満月をみたときふと

こんな思いがよぎった。

 

 

病気や事故、災害等にあわれた方は

もちろん苦しくてつらい。

そして私は恵まれている。

 

 

でもそういった恵まれている人を守って

くれる表現って少なくないだろうか?

 

 

恵まれている人が悩んだり苦しんだり

することはおこがましいかのような

風潮はないだろうか?

 

 

「お前ごときが悩んだり不満を言うな。」

と誰かに言い続けられているような

苦しむことすら許されないような感覚

に私は度々陥ってしまう。

 

 

けれど本来、人それぞれの痛みや苦しみ

があってそれを数値化して比べること

は出来ない。

 

 

だからこそ自分の痛みはきちんと

痛みとして受け止めながら、周囲の人

の気持ちも理解していけるようになりたい。

 

 

自分のことをまず大事にして

そこから社会のことも考えていける人に。

 

 

そうすれば日本という安全な国で暮らして

いても、貧困や戦争で苦しんでいる人達を

もっと話題にあげ話し合うことが出来るの

ではないか。

 

 

今の幸せを願う気持ちと、この世界の誰か

を想う気持ちは矛盾しないはずなのだから。