生まれた時から、脳に重い損傷を負って生きている もー。

   限られた命であるという事は、生まれた時からずっと意識させられている。
命が限られているという事は、誰にとっても同じなのだけれど、命が生まれたその日から意識し続けなければならないのは、酷でもある。

   同じようにある24時間を もー はどう感じているのかはわからないが、
一日の暮らしのリズムが守られている中で、確実に成長し安定している事も普通に生まれて育つ子達と同じなのだと思う。


   スタートラインが違ってしまった分、同じ形での成長は望めないのだろうけれど、
全てに絶望を感じる必要はないのではないかと思う。
10年という時間を超えたから言えるのかもしれないが、 もー 自身の感覚の中でも、もしかしたら、初めから絶望というものはないのかもしれないと思う。





時間  という タイトルで、書き出して見たけれど、何か違うような気もしている。