腕時計を担任のネームサインとしてかかわる。授業の始まりにはまず声のみで「もーくんおはよう」とあいさつし、その後腕時計を触りながら声と併用してあいさつしている。

声のみのときは顔を上げないときもあるが、腕時計を触りながらあいさつするとほとんどの場合顔を上げて担任の方に視線を向ける。ネームサインが定着しつつあり、今関わっているのが誰なのかわかってきているように思える。


リトミック絵本を使って、体ほぐしを兼ねて手遊びをすると、覚醒もよくなった。

「もう一回やりますか?」「この手遊びをしますか?」などの教師の問い掛けには顔をあげたり、指や体に力を入れたりして答えることもある。
この動きをもーくんの意思表示の方法ととらえ、上肢の可動域を広げるためにも、手遊びでの関わりを続けていきたいと思う。