引き続き、田坂さんの本を読んでの感想。




仕事を通して得られる報酬として、たいていの人が考えるのは給料であろう。


これまだ仕事をしていない私たち学生であっても容易に想像できる報酬である。筆者も「仕事の報酬は給料」というのは誰もが見えてくる最初の世界と述べている。



しかし、もし我々が真剣に仕事に取り組んでいるのであれば、「仕事の報酬は能力」という次の世界が見えてくる。


やはり人間にとって「できなかったことができるようになること」とは根源的な面白さであり、楽しさである。


そのため能力という報酬を受けると、仕事が面白く感じてくる。これが、仕事から得られる報酬の第二の段階である。



このように仕事のスキルやノウハウを身につけ、仕事の能力を磨いていくと見えてくる世界がある、それは「仕事の報酬は仕事」という世界だ。


すなわち、この段階に達すると、仕事のスキルやノウハウがある程度磨かれているので、これまでなかったような面白い仕事に取り組めるようになってくる。


自分の企画し、提案したプロジェクトを社内の関係部局が賛同するようになる。そして、顧客が採用してくれる。


これが自分の面白い仕事に取り組めるためにサイクルである。


受身的に仕事をこなして時代から、能動的に自分から仕事を企画し、提案、そして実現できるようになる段階、これが「仕事の報酬は仕事」という段階である。



そして更に見えてくる世界、それが「仕事の報酬は成長」であるという一生懸命仕事に取り組んでいれば、スキルやノウハウが手に入り、ひとりの職業人として成長することが可能である。


それと同時に人間としても成長することが出来る。筆者は「人間の成長」とは「こころの世界が見えてくるようになってくる」ということらしい。


人の心が見えてくるというのは、顧客や職場の仲間の気持ちがわかるようになってくることであり、そして彼らの気持ちが分かるようになると、うまく働くことが出来てくる。本来、「働く」とは「傍(はた)」を「楽(らく)」にさせることであり、そばにいる顧客や仲間を楽にさせてあげることなのだ。


これが人として成長し、心の深い世界が見えてくるようになってくると、それも我々の本源的な喜びとなるのである。これが、「仕事の報酬は、成長である」という世界なのだ。



 現在、大学生である私にとっては、「仕事の報酬は能力」という世界までは理解が出来るが、その上の段階はまだ想像しづらい世界である。


しかし、「なぜ働くのか」という仕事の思想を考えるためには、最上世界である「仕事の報酬は成長」という世界を常に自分の目標として忘れない努力が必要だと思う。そのようにすれば、給料や能力は自然と後から付いてくるであろう。


「働く」とは「傍」を「楽」にさせること。


良いことを勉強できました。



元志