心不全では塩分摂取の制限が重要になる。増悪による再入院の原因の中で、塩分の過剰摂取が最も多いらしい。

私の場合は一日あたり6g以内に抑えるように言われている。入院時の病院食では一日合計7gに設定されていたようなので、おそらく7gまでは大丈夫なのだろうが、1g分は誤差の調整分として除かれているのだろうと解釈している。

食事ごとの塩分管理だが、家で食べるときはすべての調味料の塩分量を把握しているので、ほぼ問題ない。
外食はできるだけメニューに塩分表示がある店舗を選ぶようにしているが、そうでない場合はメニューごとの標準塩分量サイトを参考にし、多めに換算するようにしている。

実際に経験したことがあるが、あまりに塩分量が不足すると脱水状態になる危険性がある。
私の場合、ある程度汗をかく有酸素運動を日常的に継続していることもあり、この1年間の経験則から言って一日あたり6g、最低でも5gは摂取した方がいいと考えられる。

そこまではまあ良いのだが、問題は日ごとの塩分量のバランスである。
前提として、私は塩分摂取量を管理し再入院や増悪のリスクを最小限に抑えることを望んでいる。

毎日毎日キッチリ6gの摂取量にすることは物理的にも実際的にも不可能であり(もしその必要があるなら毎食の塩分量をキッチリ2gにしなければならないという理屈に至ってしまう)数日間のアベレージを6gにする、という考え方が現実的だと思う。

そのアベレージ算出のルールだが、私は一年間の試行錯誤を経て以下に至った。

①毎食の塩分量を0.1g単位でメモし、合計して一日の塩分量を算出する。私はあまり間食はしないが、した場合は直前の食事に加算する

②一日の食事を「夕食→朝食→昼食」の順で考える。私の場合、塩分・カロリーなどの面で昼食が最も調整しやすいからである

③直近4日間分の塩分量を常に明確にしておく。例えば古い順に「5.3/4.8/6.0/5.1」というように

④外食などで6gを超えた場合、超えた分を直近4日間分の不足分に充当して考える。その際、新しい日から順に充当する。
例えば上記例の次の日に外食があって一日計7.8gだったとすると、
5.34.86.05.17.8
     ↓
 ー 5.76.06.06.0
と換算する

⑤常識外れの極端なことはしない。例えば3日間を塩分0で過ごし4日目に24g摂取、などはダメ

このルールに則ると4日スパンでの塩分調整を考えることができ、塩分高めの外食が予定される場合の事前調整も管理しやすい。
新しい日から順に充当することで、塩分過多になることも防げる。
もちろん毎日体重を量り、水分が体内にたまっていないかのチェックは怠らない。

私としては理にかなったルールだと考えているのだが、いつか機会があれば栄養学に明るい方にご意見を伺いたいと思っている。

先日、このルールに基づき数日間の塩分調整を行い、以前から興味のあった横須賀バーガーを食べに行った。
どぶ板通りにある有名店で、開店時には長蛇の列。
大手ハンバーガーチェーン店の塩分表示を参考にし(ビッグ○○○が2.6g)、塩分量を5〜6gと予測した上で事前調整したのだが、実際に味わってみると素材の旨味を重視したすごくシンプルな味付けで、ケチャップ等を加味してもおそらく6g以下だったと思われる。

赤身がメインで後味がスッキリとしたミートパテとオリジナルの香ばしいバンズ。ボリューミーでとても美味しかった。

また塩分調整をした上で、次回の外食は太麺焼きそばを食べに行く予定。楽しみである。