若かりし旅日記(第1話)
-プロローグ-
「そうだアメリカへ一人旅に行こう!」
突然そう思い立ったのは私が23歳のまだ若かりし頃だった。
海外どころか飛行機すら乗ったことがないのに・・。
「旅でアメリカの人と文化に触れたいな」
英語がまったく話せないのに・・。
だいたいどうしてアメリカなのか?
それは外国の中でアメリカが一番メジャーだからだ。
そして、アメリカといえばもちろんニューヨークである。マンハッタンである。
あとアメリカを1ケ月半ほど一人旅して帰ってきた友人の影響もあった。
彼は私のことをいつも「ヘイ!メン!」と呼んだ。
早速パスポートも持ってないのに旅行会社へ行き、
10日間ほどの滞在予定で航空券を予約。
宿はむこうで適当に探すことにしていたが、(これが大きな間違いだった。)
初日のニューヨーク到着が夜になるからホテルを予約しておいた方がいいと
言うので、1晩だけホテルを予約。
その後、急いでパスポートを申請し、国際免許証も取得。
パスポートができたのは出発日の直前だった。
こうして唐突にアメリカぶらり旅が始まったのである。
季節は真冬であった。
<ぶらり旅スケジュール>
関西国際空港→ニューヨーク6日間→サンフランシスコ4日間→関西国際空港