『ニート、64万人』

「ニート」とは、仕事も通学もせず職業訓練も受けていない若年無業者のことですが、厚生労働省は、昨年の雇用情勢を分析した労働経済白書の中で、仕事と求職活動をしていない１５～３４歳のうち、家事や通学もしていない人のことにくわえ、「学校を卒業した未婚者」という絞り込みを加えたため、その数を03年は52万人としていました。

しかし、不登校や中退者が含まれなかったとして定義を改め、過去にさかのぼって再集計した結果、「05年版労働経済白書」の中で、「ニート」に相当する若年無業者は64万人、フリーターは過去最高だった前年に比べて4万人少ない213万人と推計しました。

また年齢層別では、25～34歳の「ニート」が、02年の35万人から毎年1万人ずつ増える「高年齢化」が見られます。つまり、35歳以上の「ニートを続けている人」も含めると、無業者の数は年々増えているようです。