ヘルシーで汚染の少ない「培養肉」 | MotorLife-「政治・経済・社会問題」「2ちゃんねる」ネタが中心のバイクブログ

ヘルシーで汚染の少ない「培養肉」

狂牛病に鳥インフルエンザに遺伝子組み換え。最近、私達の食肉に関して、不安な事件が立て続けに起こっています。もはや、どの肉が安全なのか、分からないぐらいです。


これは食肉に対する需要を満たそうと、薬等で家畜を増やしたためなのですが、病原菌の不安のほかにも、家畜増加による牧草地の砂漠化や、二酸化炭素の排出量増加など、食肉は環境問題にまで発展しています。


特に家畜による二酸化炭素の排出量は、全世界の21%をも占めており、京都議定書でも『世界的な肉生産量縮小』として、目標の一つに定められているほどです。


このように、食肉に関する不安は増大するばかりですが、最近、これらの問題を一気に解決できるかもしれない技術が、発表されました。それは最新の生物組織工学による、「培養肉」です。


メリーランド州立大学の博士課程の学生、「ジェイソン・マセニー」と彼の研究チームの発表によると、「培養肉」の具体的な生産方法は二通りあります。


一つの方法は、牛や豚、魚等の筋肉組織を並べて一枚のシーツ状にし、それを薄い膜の上に乗せておく。その後細胞が発達して一枚の薄い「肉」となったところで膜を取り外し、できあがった「薄肉」を何枚も重ねることによって厚みのある肉にするというもの。


もう一つは、わずかな温度変化により肥大化する「立体ビーズ」に筋肉組織を敷き詰めておいて、組織を結合するというもの。結果、できあがった組織は、チキンナゲットやハンバーガーの肉にも使用可能なクオリティになったそうです。


また、この「培養肉」の利点は、家畜の数を減らし、食肉不足を補うだけでなく、薬等を使用して大量飼育された食肉を必要とせず、ヘルシーで、汚染も少ない、自分で摂取する栄養分をコントロール出来る食肉を、手に入れることが出来るようになるということ。


だからといって、いきなり全ての肉が、「培養肉」に代われるとは思いませんが、大量消費で肥満の代名詞であるバーガーなんかに、使ってみるだけでも、相当な環境改善になると思います。今後の技術発展に期待しましょう。


『培養肉バーガーが間もなく登場か!?』
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081120860272.html