畑村耕一博士に「次、何に乗りたいですか」
と訊くのもついに100回目。続いていますねえ。
V8ツインターボのようなエンジンには食指が動かず、
ターボには興味津々──だったのも連載初期のこと、
モータアシストあるいはモータドライブも
興味は示されるのですが最近は落ち着き気味、
ついには「CVT派にでもなろうかのう」とまで
言い出すくらいまでの今日この頃です。
基本的には新しいシステムを積んだクルマを
毎回ご用意するわけでして……さて125号は。
そうしたらご本人から希望をいただきまして、
「ソリオに乗りたい」とのことです。
ご存じ、AMTの筐体外側にモータを装着、
チェーン駆動でデフにモータ出力を直接添加する
ユニークなシステムのハイブリッドシステムです。
EV走行時にはフライホイールやギヤセットの連れ回りなく、
AMTの変速時トルク切れの解決策としても着目、
もちろん、従来のシステムにポンと追加することができます。
搭載に当たって、お得意のマイルドハイブリッドシステムである
S-エネチャージは機能を最小に。重複しますからね。
気になる乗り味は、完全シームレスはさすがに難しいものの、
目ェ三角にしてのシグナルバトル！──という状況で
さえなければ全然気にならない変速の仕立てです。
パワートレインについては博士がたくさん話してくれるから、
MZWは使い勝手の話を少し。キャビンが猛烈に広いです。
シートが小振りで振動と騒音が少しにぎやか。
でもAセグメント車ですからね。後席の乗り心地が少しラフ。
あと、5名分のシートベルトがあるのですが5人で乗ると、
シートベルトの取り回しに血を吐きます。トリッキー。
室内が猛烈に広いだけに、ゆったり5人が
ちゃんと乗れるととてもありがたかったのですが。（PHOTO：SUZUKI）