こちら、大都会で野性を貫き逞しく生き抜く立派な雄狸の「たぬ吉師匠」(勝手に命名)でございます。
終電間近、もしくは始発電車直前あたりに駅前の土手にひょっこりと姿を現す師匠に初めてお会いしたのは夏前のことでした。
たぬ吉師匠、これでも歴とした妻子持ちで、奥方と2頭のお子様がいらっしゃいます。そんなことから雄狸だろうと思うのですが、本当に雄かと聞かれると自信はございません。
以後、ちょくちょくと顔を合わせているのですが、まともに師匠の写真を撮らせていただいたのは今回が初めてになります。
何度か口笛でお声をかけさせていただくうち、どうやら覚えていただけたようで、今回は振り返ってポーズをとっていただけました。
「ん、なんだよ? エサ取りで忙しいから写真なら早めにしてくれよ」
「師匠、それ、バナナの皮っスか?」
「おう、ここんとこシケた食い物しかねーんだよな。巣穴でかーちゃんとガキが待ってっからよ。これから寒くなるから、アンタもがんばれよ」
なお、師匠は同じ野生のドブさらいの血を感じるのか、負傷・タカハシの口笛にしか反応いたしません(えっへん) 次は『ワールド・タヌキ・ハンドブック』だな。