「ダウンサイジング」という言葉が
一般的になってきた今日この頃、
過給機はその役割を大きく転換させてきました。
…というわけで、1月16日に発売した
MFiのVol.64では「ターボ新時代」を特集しています。
4年前に発行したVol.13では
「過給エンジン・テクノロジー」
という特集を行なっているのですが、
こちらは過給機を搭載したエンジン
(主にダウンサイジングエンジン)でした。
今回は純粋に、過給機ってどんなもの?
ターボチャージャーとスーパーチャージャーの違いは?
ターボチャージャーにはどんな種類があるの?
…という過給機の基本的な技術につい徹底的に図解しています。
まさにMFiの王道的特集です。
では、今回の特集ページをちらり、とお見せしましょう。
ターボチャージャーだけでも
・シングルスクロールターボ
・ツインスクロールターボ
・2ステージターボ(シーケンシャルターボ)
・VGターボ
・ツインターボ
…とそれぞれ2ページの見開きで解説しています。
ターボが1つなのか2つなのか、
タービン内の流路が1つなのか2つなのか…
少しずつ異なるターボの仕組みがイラストで描かれていて
結構わかりやすいです。
もちろん、T/Cだけでなくスーパーチャージャーや
エレクトリックチャージャーについても取り上げています。
もう一見開きお見せしますね。
ターボチャージャーのカートリッジ製造の現場
ずらっと並んでいるこれ、なんだかわかりますか?
排気ガスがタービンハウジングに入って回す羽根、
タービンホイールです。
これだけ並んでいると圧巻ですね。
お邪魔したのは三菱重工。
タービンホイールとコンプレッサーホイールを軸受などと結合させた
ターボチャージャーの核ともいえる
「カートリッジ」製造の現場を見せていただきました。
私は個人的に過給機って出力を飛躍的に向上させるための
秘密兵器ってイメージがありました。
でも過給機そのもののメカニズムを知ったら、
ダウンサイジングの狙いや今後のエンジンの方向性などが見えてきて
前よりももっと、現行のエンジンの技術について知ることが面白くなってきました。
この特集に最後にライターの牧野さんが書いているように
「燃費と走り」を両立させて、自動車設計の視野を広げる手段こそ「過給」だ、
と言えるのではないでしょうか?
ちょっと読んでみたくなってきたりしました?
表紙はこちらです。
ところで、この表紙、何か(誰か?)を彷彿とさせませんか?
そのお話はまた別の機会に。
おすぎでした。