エンジンを切る前にブンッと一瞬ふかすライダーいますよね。
わたしはあのブンッというのが少しかっこよく見えまして、自分のバイクでもやってみたのですが、ブォゥン…という感じになり上手くできませんでした。
これ吹かし切りというのですね。
知りませんでした。
どんな意味があってやっているのか前からずっと気になっていましたので少し調べてみました。
まず結論から申しますと、何の意味もないらしいです。
なんだと
★吹かし切りのルーツ💡
70年台〜80年台前半のレースの世界で生まれたとか。
レース前の暖気でエンジンを温めた後、吹かして切ったのが始まりだとか。
↓
Q. なぜふかすのか?
A. かぶり防止のため
昔のレースは2stばかり。
スターティンググリッドに着いたらエンジンを切り、マシンの横に立ってスタートを待ち、スタートの号砲と同時にライダーが自ら押しがけスタートだったらしいです。
昔のロードレーサーは軽量化のため、スターターモーター(始動装置)やキックペダルの装備がなかったらしいのです。
だからマシンを全力で押して飛び乗るのですね。
少しでも始動性をUPするため、燃焼室やクランクケース内に混合気がたまった状態でエンジンを停止させていたようです。
昔の2stエンジンは、低回転で走行したりアイドリングさせると、プラグが、不完全燃焼したガソリンやカーボンなどで汚れて、かぶり気味になることが多かったらしいです
要はかぶり防止だったんですね💡
なので、エンジンを高回転で吹かしてからエンジンを停止し、燃焼室やプラグのクリーニングをすることで再始動し易くしていたという訳らしいです。
押しがけで一番エンジンがかかりやすい状態で切るということですね
誰よりも早く始動して走り出す必要があり、それは勝敗を分けるカギでもあった訳ですもんね🔑
押しがけはこのような感じ↓
吹かし切りしてるライダーが若干ですがいるように見えます。
ですので、たまに見かけるあのブンッは、2stならまだしも4stでは意味がないというのが分かりますね。
今のバイクは、プラグもマシンも高性能ですしね
でもわたしは、吹かし切りが意味がなくてもそれはそれでいいと思います
なんかかっこいいし、そういうバイクの歴史の名残が今もライダーに残っているってちょっと素敵ではないですか?
あのブンッにこんな深い意味があったとは。
だからバイクって面白いんだな。
まだまだ知らないことがたくさんありそうです