あけまして おめでとうございます


今年もよい年でありますよう


お祈り申し上げます



平成二十三年 元旦

現在、普天間基地移転の問題は時間が止まったような状態だ。沖縄知事選は仲井眞氏の再選が決まり公約どおりの県外移設を国に訴えた。以前辺野古への移転に条件付きにて賛成の立場であったが現在は県外移設にて反対の立場を強く示している。県民の創意にそった立場である。今後国はどう対処解決への道筋をつけるのか。現政権での早期に解決する意思は見えてこないし、そのつもりもないようだ。まずは沖縄の経済の建て直しを訴え、景気浮揚策としていろいろ小出しに飴を提示していき地域住民を誘導していき、最終的には仕方ないとした妥協案にて辺野古への移設を同意にこぎつけたいというところのようだ。そこには沖縄の現状も影響してくると思われる。沖縄の景気は悪く失業率も高い。基地にて働く人々も多い。沖縄基地全体では1万人弱の日本人従業員がいるらしいが普天間だけでは基地従業員は200人前後らしい。それでもなくなると働く人々の就労先がなくなる。そして基地の地権者も借地料がなくなる。移転跡のことも考えなければ解決とはいえない。辺野古への移転はどうか、あのきれいな海を埋め立てられるのか、地域の住民はOKをしても埋立ては知事の許可が必要だ。八方ふさがりの状態を打破するには、菅内閣が本気で取り組む姿勢と知恵を絞る必要がある。そして本気で取り組めば必ず解決策が見出され菅さんにとってこれが起死回生の政権浮揚策となるのだ。それではその解決策を提言したい。すでにいままで解決策として浮揚してきた案だが、安全上と地域への貢献度が少ないなどで却下されている。しかしもうこれしかないと思う。それは以前提言させていただいたメガフロート案だ海に浮かぶ浮体構造物のことだ。今技術的にも立証されつつあり、財団法人日本造船技術センター等のホームページにて紹介されている。ただし、地元への恩恵は少ないと思われる。それは、メガフロート本体は小さなユニット(約300メートルぐらいの長さ)を組合わせるため、現在の日本にある造船ドックにてそのユニットを建造することが可能なため、新たに沖縄に建造可能なドックをつくる必要がないためで、(以前は沖縄に建造ドックを造ればと書いたが現実的ではなかった)そこで働く雇用にはあまりつながりにくいし、埋立て等の利権が生じない。(これは政治家等が動かない要素になる)それでも世界で最大の浮体式航空滑走路を作るメリットは大きい。騒音などの制約も受けず24時間離発着ができ、ある程度の規模の施設建造物も可能だし、軍事面ではあらゆる地域へ移動できる空母のようなわけには行かないが、空母よりはるかに大きな軍事建造物になるのは間違いない。空母はジョージワシントンで甲板の長さは約300mだがメガフロートは1kmに及ぶ滑走路が可能だ。それを複数建設し、アメリカ軍と別に自衛隊の基地も海上に設置する。それに使用の用途は限りなく広がるに違いない。現状では自力走行はできないようだが周辺に数キロ単位の移動ができればさらに海兵隊戦略基地としての意味は大きくなる。戦争は基本的に軍と軍との戦闘を意味する。一般住民をターゲットとしていない。軍事施設への攻撃が周辺住民への被害へとつながる。その点においてこの基地は沖に浮体した基地であるので周辺住民はいない。アメリカへの説得もこの技術の提供と開発費、建造費など全て日本の負担にて提供することで耳を傾けてくれるはずだと思う。また、浮体している故に潜水艦等の攻撃や空からの攻撃も、防御シールドの開発などできればアメリカへの説得につながるはずだ。日本の技術を結集してこのメガフロート基地を計画すればあらゆる難関も乗り超えられると思うし、この技術を民間にも応用していけば海洋国家として日本の新たな進路を築き、そして21世紀日本の未来をさらに躍進させるはずだ。きっと必ず~くる~自信を取り戻した日本がべーっだ!

尖閣諸島に中国漁船の海上保安庁の巡視船が衝突し漁船の船長を逮捕した。その後船長を那覇地検へ公務執行妨害にて送致し拘置した。その後拘留延長を決める。再三中国より無条件釈放の要求に対し、政府は国内法にて粛々と対処すると発表し続けた。中国は強行な態度にて政府高官交流禁止、民間交流の行事中止など次々と日本に対する制裁処置を示し、貿易、観光にまで影響が及んだ。そして那覇地検は船長の拘置期間満了前に今後の中国との関係悪化への配慮を示したとの談話を発表し処分保留にて釈放した。この日本の対応に対し、隣国韓国では日本外交の敗北との認識を示し、他の東南アジア諸国も日本が中国に屈したとの印象を与えた。国内においては野党は国民に失望を与え、政府の弱腰外交を世界に知らしめたと一斉に反発している。又、今回の船長釈放の判断は官邸の地検に対する圧力があったのではと追求している。

日本は尖閣諸島は日本固有の領土であるとし、中国との領土問題は存在しないとしている。しかし、中国は尖閣諸島が日本との領土問題としてが存在するというメッセージを世界に発信することができた。米は日本の立場を支持し、尖閣も安保の対象と表明するも、両国が冷静に話し合いにて解決することを望むと、少し様子を見守るような立場だ。米にとって中国はもはや最重要な国となった。日本も経済の結びつきや西側同盟国として重要には違いないが、中国は対立軸の国として、経済の面も今後の米における最大の輸出先としての潜在と期待がある。そして軍事面でも今後急速に増強していく中国の軍事力への対応など、あらゆる面において重要な国なのだ。だから、米は日本の対処(船長釈放)について歓迎するコメントを発表している。成長を続ける国と衰退していく国の違いがはっきりしている。今回の釈放は弱腰なのか?いや、仕方なかった。なぜ?戦って勝てるのか・・。軍事力(核弾頭)が違うからか、それは民衆の力が違う。中国人はあまり忠誠心はないように言われているが、愛国心も忠誠心も中国共産党一党独裁によって組織化され作られている。国が民衆が同じ方向に動いている。(無理に作られているが)それでは日本はどうだろうか?日本は戦争に敗れ人民は一致団結し、邁進し高度経済成長にてGDP世界二位にまで上り詰めた。とにかく一生懸命みんな働きがんばった。朝鮮特需もあり歯車がいい方向に回り始め、未熟な社会構造は隠れてわからなかった。無責任な中央集権組織が牛耳り、それに政治家が利権をむさぼっていても問題なく国は成長し発展していった。しかし、バブル崩壊後今まで気がつかなかったこの国の膿が露呈しはじめた。グローバルスタンダードという名の下に市場原理主義の発想についていけない構造組織。既得権益の大きな壁が存在し、改革が進まない。甘えたもたれあいの社会になれた人々は言う「昔はよかった。みんな助け合いながらやってきた。今みたいに競争ばかりの非常な社会ではない。」たしかに行き過ぎた市場経済の弊害がある。しかし、それは改善すればいい。本質は何もしない人間が報酬を得、不公正な権益を生み、責任を取らない無責任な組織、それが日本そのものなのだ。この国の官僚はみなまじめに従事しているが、知らず知らずこの甘い体質に染まっていく。そして、国民はバブル後自信を失い、人を蔑み、人の不幸を喜び、自己中心的で国家に対し愛国心と忠誠心を失っている。劇場版「ハゲタカ」で残留孤児3世劉一葉をよそった中国青年は言う、生ぬるい日本の社会、腐りきった日本を買い叩く。映画での農村にて育った中国少年が見た夢のような世界への憧れ、そして中国人のハングリーに戦い生きていく力強さが見て取れる。日本人は中国人の非常識を蔑み、自分の上品さを誇るが、あの中国人のバイタリティあふれる人々、抑圧された社会だが必死に生きていく人々。作られた(中国共産党独裁)愛国心と忠誠心だが国と人々は同じ方向に進んでいる。だから日本は勝てない。今一度日本を再構築する時が来た。われわれ日本人が必要なのは自分への自信と責任感、国への愛国心と忠誠心だ。